現在多くの日本人選手が欧州の舞台でプレーすることが主流になり、世界トップの選手と共闘する機会が増え始めている。サウサンプトン時代のファン・ダイクと吉田麻也のように有名になる前の選手とチームメイトだった日本人プレーヤーも存在する。そこで今回は、一流になる前のスーパースターとかつて戦友だった日本人選手を紹介する。※成績は24日時点の『transfermarkt』を参照。[2/5ページ]
香川真司(かがわ・しんじ)

【写真:Getty Images】
生年月日:1989年3月17日(36歳)
元チームメイト:ウスマン・デンベレ(現在:パリ・サンジェルマン)
チームメイトだった時期:2016/17シーズン
当時の所属クラブ:ボルシア・ドルトムント(ドイツ)
所属クラブでの公式戦通算成績:216試合60得点55アシスト
現在ベテラン選手としてセレッソ大阪に在籍する香川真司は、かつてドルトムントにおいて、バロンドーラーとプレーしていた。
セレッソで爆発的な活躍をした香川は、初の海外挑戦でドルトムントへ移籍する。
同クラブ加入2年目の2011/12シーズンにおいては31試合13得点12アシストを記録と、チームの絶対的存在になっていた。
そんな香川は、その翌シーズンにイングランドの名門マンチェスター・ユナイテッドへ身を移し、1年目にはリーグ優勝を果たす。
しかし、翌シーズンになると監督交代によって出番は激減。それに伴って、2014年の夏に再びドルトムントへ移籍する。
そして、2016/17シーズンにはレンヌ(フランス)からやってきた当時19歳のウスマン・デンベレとチームメイトになることとなった。
そんなデンベレは、新チーム1年目から結果で応える。公式戦49試合に出場。10得点21アシストをマークし、市場価値は約2.4倍も上昇していた。
一方の香川は、2015/16シーズンに比べると怪我の影響もあってか出場数と結果ともに減少している。
ドイツの地で成長したデンベレは、2017年夏に移籍金約1.5億ユーロ(約252億円)でバルセロナへ。
その後、2023年には母国最強のパリ・サンジェルマン(PSG)へと移籍する。
そのデンベレは、昨季クラブ史上初となるUEFAチャンピオンズリーグ(CL)制覇を含む4冠を達成。
また、個人としてもバロンドールとリーグ・アンの年間最優秀選手を受賞するなど、覚醒した。
過去に多くの名だたるスーパースターらとプレーしてきた香川だが、将来バロンドールを獲得する若手とともにプレーしていた事実も非常に稀なことだ。
これらのことを考えると、香川という男がどれだけ偉大な選手なのかを実感させられる。