現在多くの日本人選手が欧州の舞台でプレーすることが主流になり、世界トップの選手と共闘する機会が増え始めている。サウサンプトン時代のファン・ダイクと吉田麻也のように有名になる前の選手とチームメイトだった日本人プレーヤーも存在する。そこで今回は、一流になる前のスーパースターとかつて戦友だった日本人選手を紹介する。※成績は24日時点の『transfermarkt』を参照。[4/5ページ]
岡崎慎司(おかざき・しんじ)

【写真:Getty Images】
生年月日:1986年4月16日(39歳)
元チームメイト:アントニオ・リュディガー(現在:レアル・マドリード)
チームメイトだった時期:2012/13シーズン
当時の所属クラブ:シュツットガルト(ドイツ)
所属クラブでの公式戦通算成績:85試合13得点2アシスト
岡崎慎司は、自身にとって初の海外クラブであるシュツットガルトで、現在レアル・マドリードのCBを務めるアントニオ・リュディガーと出会っている。
岡崎の海外挑戦3年目となる2012/13シーズンにトップチームへやってきたリュディガーは、当時まだ19歳だった。
そのドイツ人DFはみるみるうちに成長し、ローマ、チェルシー、そしてレアル・マドリードと各国のリーグの中でも名門と呼ばれるクラブを渡るほどのスター選手へと進化していった。
また、ドイツ代表にも2014年から招集されており、2022年に行われたFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会では、サッカー日本代表と対戦した。
その試合中にリュディガーは、独特な走り方を披露した影響で日本でも話題となった。
しかし、シュツットガルト在籍時はそれほどの知名度もなく、岡崎がリュディガーとチームメイトだったという事実を知っている者はそう多くないはずだ。
岡崎は、2013年夏にシュツットガルトからマインツへ移籍。そこで2シーズン連続で2桁得点を奪った同選手は、2015年夏にプレミアリーグのレスター・シティへ活躍の場を移す。
そして加入1年目に、奇跡のプレミアリーグ制覇に貢献。当時の優勝オッズは「5001倍」(FIFA参照)で、まさにミラクルだった。
その岡崎は、2019年にレスターを退団。スペインやベルギーのクラブを渡り、2024年7月に現役を引退している。
レスターでの活躍が印象強い岡崎と、チェルシーやレアル・マドリードで知名度を上げたリュディガーを考えると、上記で記載した通り両者が戦友だったことが、知られていないのは不思議ではないのかもしれない。