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フォーカス 2か月前

移籍失敗の予感? 新しいクラブで苦しむ欧州日本人5人。期待はあったが…。なかなか輝けない男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

 欧州サッカーはシーズン序盤戦を終え、夏の補強に対する評価が固まりつつある。フランクフルトの堂安律のように、スタートダッシュに成功して称賛される選手がいる一方で、本来の能力を見せることができていないタレントも多くいる。今回は、今年夏に移籍した欧州で戦う日本人の中で、不調にあえぐ選手を紹介する。※出場記録などは10月24日時点の『transfermarkt』を参照。[4/5ページ]
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FW:山田新(やまだ・しん)

山田新
【写真:Getty Images】

生年月日:2000年5月30日
所属クラブ:セルティック(スコットランド)
25/26リーグ戦成績:3試合0ゴール0アシスト

 山田新は、昨年の輝きが嘘のように精彩を欠く時期を過ごしている。

 川崎フロンターレの育成組織で育った山田は、桐蔭横浜大学を経て、2023年古巣に正式加入した。

 プロ1年目の2023シーズンにはリーグ戦27試合で4ゴールを記録し、2024シーズンには19ゴールの大活躍。

 日本人最多タイの得点数を挙げ、今年7月にはサッカー日本代表デビューも果たした。

 だが、2025シーズンの川崎では持ち味を発揮できず、J1での得点はわずか2にとどまった。

 夏にスコットランドのセルティックへと移籍し、さらなる飛躍を目指したが、リーグ戦3試合に出場したのみで結果は残せず、9月以降はベンチ入りもしていない。

 セルティックのOBである解説者クリス・サットンは、スコットランドメディアで夏の補強についてたびたび苦言を呈しており、山田については「まるで練習場の芝刈りをしているような存在」と辛辣に評していた。

 セルティックは今年夏、山田のほかにもアルビレックス新潟から稲村隼翔を獲得したが、こちらもベンチ外が続いている。

 セルティックでは、かつて中村俊輔や古橋亨梧が活躍し、現在も前田大然や旗手怜央がプレーしている。

 一方で、水野晃樹、岩田智輝、井手口陽介のように、期待に応えられなかった日本人選手も少なくない。

 はたして山田は、この逆境を乗り越え、評価を覆すことができるだろうか。

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