欧州サッカーはシーズン序盤戦を終え、夏の補強に対する評価が固まりつつある。フランクフルトの堂安律のように、スタートダッシュに成功して称賛される選手がいる一方で、本来の能力を見せることができていないタレントも多くいる。今回は、今年夏に移籍した欧州で戦う日本人の中で、不調にあえぐ選手を紹介する。※出場記録などは10月24日時点の『transfermarkt』を参照。[5/5ページ]
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FW:オナイウ阿道(おないう・あど)
生年月日:1995年11月8日
所属クラブ:マクデブルク(ドイツ)
25/26リーグ戦成績:4試合0ゴール0アシスト
オナイウ阿道は、今年夏にドイツ2部のマクデブルクに加入したが、まだ結果を出せずにいる。
2014年にジェフユナイテッド千葉でプロキャリアを始めたオナイウは、国内で実績を積み、2021年夏にフランスに活躍の場を移した。
フランス1年目はトゥールーズでリーグ・ドゥ(2部)10ゴールを挙げ、クラブの1部昇格に貢献した。
しかし、リーグ・アン(1部)では2ゴールと苦戦し、2023年夏にオセールに移籍。再び2部で存在感を示し、リーグ戦15ゴールで昇格の原動力になった。
だが、翌2024/25シーズンのリーグ・アンでは4ゴールにとどまり、1部ではやはりパッとしなかった。
そして今年夏には、マクデブルクに加入。ドイツでも昇格請負人としての活躍が期待されていたが、ここまでリーグ戦4試合出場で無得点に。
9月加入のためプレシーズンの準備が不足していたという事情はあるが、不安なスタートとなっている。
マクデブルクは現在、ドイツ2部で最下位に低迷している。中でも深刻なのが得点力で、リーグ最少の7ゴールだ。
ドイツメディア『magdeburg-fussball』よればビッグチャンス創出数は26回とリーグ6位。決定機は作れているにもかかわらず、枠内シュート率31%と決定力が課題となっている。
『Sofa Score』によると、オナイウの1試合平均シュート数は0.3本で、枠内シュートはゼロ。まだピッチ上で多くのチャンスを得ていないことがうかがえる。
チームに足りないゴールという結果を示せば、信頼を一気に勝ち取る可能性もあるだろう。
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