2026 FIFAワールドカップ(W杯)予選が各地で進んでいる。アフリカ予選を突破して初出場を決めたカーボベルデは、人口の少ない国としても有名だ。今回は、過去のW杯出場国で人口が少ない国のトップ10を『transfermarkt』の集計をもとに紹介する。※複数回出場した国は重複せずに1度のみの紹介、ランキングの対象は第二次世界大戦以降。[3/5ページ]
——————————
3位:トリニダード・トバゴ(2006年)
当時の人口:約130万人
大会の成績:グループリーグ敗退
最新FIFAランキング:100位
トリニダード・トバゴ代表は2006年のFIFAワールドカップ(W杯)ドイツ大会で初出場を果たした。当時の人口はおよそ130万人とされている。
カリブ海南部に位置する同国は、トリニダード島とトバゴ島の2島から成り、1962年にイギリスから独立。旧宗主国の影響もあり、サッカーは国民的なスポーツとして深く根付いている。
その象徴的存在が、マンチェスター・ユナイテッドなどで活躍したストライカー、ドワイト・ヨークだ。
プレミアリーグ通算123ゴールを記録したトリニダード・トバゴサッカー界のレジェンドで、2006年のW杯予選時にはすでにキャリアのピークを過ぎていたが、代表では精神的支柱としてチームを牽引した。
本大会出場を懸けたバーレーン代表との大陸間プレーオフでは、コーナーキックのキッカーを務めて決勝点をアシストし、チームに歓喜をもたらしている。
本大会ではボランチとして起用され、本職ではないポジションながらも、豊かな経験と的確なカバーリングでチームを支えた。
当時のトリニダード・トバゴには、ヨークのほか、シャカ・ヒスロップ、クリストファー・バーチャル、ケンワイン・ジョーンズなど、イングランドでプレーする選手も多く名を連ね、層の厚さを感じさせた。
しかし、W杯出場はこの1度きりで、現在のFIFAランキングは100位まで下降。近年は目立った国際的成果を挙げられていない。
2024年にはドワイト・ヨークが代表監督に就任し、再建が進む。北中米カリブ海予選ではグループBで3位につけており、2026年大会への出場権獲得に向けて希望をつないでいる。
