2026 FIFAワールドカップ(W杯)予選が各地で進んでいる。アフリカ予選を突破して初出場を決めたカーボベルデは、人口の少ない国としても有名だ。今回は、過去のW杯出場国で人口が少ない国のトップ10を『transfermarkt』の集計をもとに紹介する。※複数回出場した国は重複せずに1度のみの紹介、ランキングの対象は第二次世界大戦以降。[4/5ページ]
——————————
2位:カーボベルデ(2026年)
当時の人口:約52万5000人
大会の成績:-
最新FIFAランキング:71位
カーボベルデはアフリカ西岸沖に浮かぶ小さな島国で、15世紀にポルトガルの植民地となり、1975年に独立を果たした。
独立時の人口は約27万人とされる。政治的にも比較的安定しており、教育水準も高いとされ、現在は約52万5000人にまで人口が増加している。
カーボベルデ代表は、2013年のアフリカ・ネーションズカップに初出場してベスト8進出という快挙を成し遂げた。
2021年大会ではベスト16、2023年大会ではベスト8と、アフリカ大陸内で存在感を高め、2026 FIFAワールドカップ(W杯)・アフリカ予選ではカメルーン代表を抑えてグループDの首位となり、悲願の初出場を決めた。
小国がW杯出場を果たせた背景には、世界各地に広がるディアスポラ(移民・子孫)の存在がある。
『transfermarkt』の市場価値が同国最高額のローガン・コスタ(ビジャレアル)は、フランス生まれで両親がカーボベルデ人だ。
また、最近は招集されていないが2022年に代表入りして話題になった元マンチェスター・ユナイテッドのFWベベもポルトガル出身のカーボベルデ代表プレーヤーである。
さらに、代表歴こそないものの、元ポルトガル代表ナニや元フランス代表パトリック・ヴィエラなど、カーボベルデにルーツを持つ選手は世界各地に点在している。
人口わずか52万人ながら、移民国家としての広がりがサッカーにも反映されており、“世界に散ったカーボベルデの血”が代表で再び一つになる構図は、この国の歴史と成り立ちを物語っている。
