2025年も残すところ約1ヶ月。今年も多くの選手の台頭があった。では、その中で最も価値を高めた日本人は誰なのか。今回は、今年1月から10月31日時点における、市場価値の上昇率ランキングを紹介する。※データは『transfermarkt』を参照[1/5ページ]
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5位:松田隼風(まつだ・はやて)

【写真:Getty Images】
生年月日:2003年10月2日(22歳)
所属クラブ:ハノーファー96(ドイツ)
25/26シーズンリーグ戦成績:10試合3得点0アシスト
市場価値の変動:25万ユーロ(約4250万円)→100万ユーロ(約1.7億円)
市場価値の増加額:75万ユーロ(約1.3億円/300.0%UP)
日本人選手、市場価値上昇率ランキング5位にランクインしたのは、6月にハノーファー96に完全移籍した松田隼風だ。
高校卒業後に水戸ホーリーホックに加入した松田隼風は、同クラブでピッチに立つ時間を多く確保することができず、2023年7月にハノーファー96のリザーブチームに期限付き移籍する。
新天地に渡った松田は、1年目にドイツ4部リーグで26試合に出場し2得点3アシストをマークした。
また、3部昇格プレーオフ第2戦目では105分に逆転ゴールを決めるなど、勝負強さも身に付けた。
そして、2年目の昨季はリーグレベルが一つ上がったが、出場数をさらに増やし、34試合に出場した。
チームは、再び4部リーグに降格したが、個人としては1得点4アシストと結果を残している。
その実力が認められ、松田は今夏ハノーファーのトップチームへの加入を決める。
そして、リーグ戦ここまで全試合に出場し、本職SBながらすでに3得点をマークしている。
当然、松田の市場価値は10月に大幅に上昇。6月時点の金額は25万ユーロ(約4300万円)だったが、4倍の100万ユーロ(約1.7億円)まで伸びている。
また、1月からの上昇率は300.0%と、1年間での成長具合がこの数字に示されているのがわかる。
ドイツに渡ってからSBでありながら両サイドハーフもこなせる現代型のサイドバックへと進化した松田は、世代別のサッカー日本代表に選ばれてはいるものの、A代表歴はまだない。
3-4-2-1と4バックを併用する日本代表で彼のようなユーティリティあるプレースタイルは、重宝されるはず。
日本代表入りを目指すためにも、欧州の地で進化を続けるしかない。