2025年も残すところ約1ヶ月。今年も多くの選手の台頭があった。では、その中で最も価値を高めた日本人は誰なのか。今回は、今年1月から10月31日時点における、市場価値の上昇率ランキングを紹介する。※データは『transfermarkt』を参照[5/5ページ]
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1位:高井幸大(たかい・こうた)

【写真:Getty Images】
生年月日:2004年9月4日(21歳)
所属クラブ:トッテナム(イングランド)
25/26シーズンリーグ戦成績:0試合0得点0アシスト
市場価値の変動:55万ユーロ(約9400万円)→500万ユーロ(約8.5億円)
市場価値の増加額:445万ユーロ(約7.6億円/809.1%)
市場価値上昇率ランキングで堂々の1位に輝いたのは、今季プレミアリーグへと渡った高井幸大だ。
高井は、小学生から川崎フロンターレの下部組織に所属し、17歳で2種登録されるほどの逸材だ。
将来有望と期待された高井は、2023年にトップチーム昇格。1年目ながら公式戦21試合に出場した。
その翌年は、さらに出場数を増やし、リーグ戦24試合2得点1アシストと川崎のCBの一角を任されるほどまで成長した。
その成長の背景として、7月に行われたパリオリンピックや9月に行われたFIFAワールドカップ(W杯)26・アジア最終予選の中国戦といった、日本を背負った戦いを経験したことが、考えられる。
移籍の噂が絶えない中、川崎に留まり迎えた2025年のリーグ戦では、チーム開幕ゴールを決めるなど攻守において突出した輝きを放っていた。
その活躍の影響もあってか、5月時点の市場価値が、昨年の12月時点の推定55万ユーロ(約9400万円)から、推定195万ユーロ(約3.3億円)にアップしている。
そんな高井は、満を持して7月にイングランドの名門トッテナム・ホットスパーに移籍する。
しかし、加入後すぐに足底筋膜炎の負傷で離脱したため、プレシーズンマッチも含め、いまだトッテナムのユニフォームに袖を通していない。
ただ、プレミアリーグで“ビッグ6”と呼ばれるチームに渡ったこともあり、試合に出場していなくとも、市場価値は大幅に上昇している。
5月時点の2倍である推定500万ユーロ(約8.5億円)まで跳ね上がっている。
また、1月からの市場価値上昇率は809.1%と驚異の数字となっている。
現在、怪我の影響で高井がプレーする姿を見ることは出来ないが、一日でも早く復帰し、日本代表や世界最高峰のピッチで躍動する同選手を見たいところだ。
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