2025年も残すところ約1ヶ月。今年も多くの選手の台頭があった。では、その中で最も価値を高めた日本人は誰なのか。今回は、今年1月から10月31日時点における、市場価値の上昇率ランキングを紹介する。※データは『transfermarkt』を参照[1/5ページ]
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10位:福田師王(ふくだ・しおう)

【写真:Getty Images】
生年月日:2004年4月8日(21歳)
所属クラブ:カールスルーエ(ドイツ)
25/26リーグ戦成績:4試合0得点0アシスト
市場価値の変動:30万ユーロ(約5100万円)→80万ユーロ(約1.4億円)
市場価値の増加額:50万ユーロ(約8500万円/166.7% UP)
日本人選手、市場価値上昇率ランキング10位にランクインしたのは、新天地で絶賛修業中の福田師王だ。
鹿児島の超名門校である神村学園高等学校出身の福田は、高校生の頃から注目を浴びる存在だった。
3年連続で全国高校サッカー選手権大会に出場。優勝を果たすことは出来なかったものの、全3大会で優秀選手を受賞するほどのインパクトを残している。
そんなスーパー高校生は、神村学園卒業後、Jリーグではなく、いきなり欧州クラブへの加入を決断する。
そのクラブとは、当時サッカー日本代表の板倉滉も所属していたボルシア・メンヒェングラートバッハだった。
加入直後は同クラブのU-19チームに所属し、その半年後にはリザーブチームに身を移す。
その福田はリザーブチームで得点を量産すると、活躍が評価され2024/25シーズンの第16節バイエルン・ミュンヘン戦でトップチームデビューを果たす。
翌節には、途中出場から得点をマーク。ブンデスリーガ初ゴールを記録した。
そんな福田は、今年1月からの市場価値上昇率が「166.7%」となっている。
1月にブンデスリーガデビューを果たし、上記で記載した同リーグ初ゴールや、リザーブチームでの活躍が相まって、市場価値が高まったと考えられる。
ただ、ボルシアMGのトップチームには定着できず、福田は今夏にカールスルーエ(ドイツ2部)にローン移籍する。
移籍先でいまだゴールネットを揺らしていないが、彼はまだ21歳。なにかをきっかけに殻を破る瞬間が訪れ、日本を代表する点取り屋に進化することを期待したい。