2025年も残すところ約1ヶ月。今年も多くの選手の台頭があった。では、その中で最も価値を高めた日本人は誰なのか。今回は、今年1月から10月31日時点における、市場価値の上昇率ランキングを紹介する。※データは『transfermarkt』を参照[4/5ページ]
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7位:藤田譲瑠チマ(ふじた・じょえる・ちま)

【写真:Getty Images】
生年月日:2002年2月16日(23歳)
所属クラブ:FCザンクトパウリ(ドイツ)
25/26シーズンリーグ戦成績:8試合0得点1アシスト
市場価値の変動:180万ユーロ(約3.1億円)→600万ユーロ(約10億円)
市場価値の増加額:420万ユーロ(約7.1億円/233.3% UP)
7位にランクインしたのは、今夏欧州5大リーグデビューを果たした藤田譲瑠チマだ。
東京ヴェルディでプロ入りした藤田は、徳島ヴォルティス→横浜F・マリノスへと渡り、シント=トロイデンに移籍。確実に成長の道を歩んできた。
昨季においては、リーグ戦27試合に出場。2023/24シーズンの約3倍となる2402分ピッチに立ち、自身にとっても成長を感じられた1年だった。
ベルギーの地で進化し続けた藤田は、7月にFCザンクトパウリ(ドイツ)へ移籍。クラブ史上2番目の移籍金での契約と、大きな期待を背負って加入した。
その藤田は、プレッシャーのかかるリーグ開幕節ドルトムント戦でスタメンフル出場。ホームで自身の存在をサポーターに見せつけた。さらに翌節には、アシストを記録している。
直近5試合連続で敗戦しているが、個人としては全試合スタメン出場と、早くもチームの中心メンバーの一員となっている。
また、ここ最近は日本代表にも継続的に名を連ねるように。出場機会は多くないが、パリ五輪世代の筆頭株として、定着を狙っている。
そんな藤田の市場価値は、今年に入ってから急激に上昇している。
具体的な数字を見てみると、1月から233.3%上昇しており、特にザンクトパウリ加入後には300万ユーロ(約5億円)→600万ユーロ(約10億円)と2倍にアップさせている。