2025年の欧州主要リーグの冬と夏のマーケットが閉まった。今シーズンも多くの選手が活躍の場を求めて新天地を目指した一方で、同時に各クラブが人員整理や他クラブからの引き抜きで選手を売却している。今回は、移籍市場における各クラブ総売却額をランキング形式で紹介する。(移籍金は『transfermarkt』を参照)[4/5ページ]
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7位:RBライプツィヒ(ドイツ)

【写真:Getty Images】
総売却額:1億9500万ユーロ(約331.5億円)
移籍金最高額:ベンヤミン・シェシュコ(7650万ユーロ/約130億円)
RBライプツィヒにとって2024/25シーズンは、ブンデスリーガ昇格後では最も苦しい1年間だった。
新フォーマットとなったUEFAチャンピオンズリーグ(CL)ではポット1のチームでありながらまさかの6連敗。リーグ戦では終盤の大失速が尾を引いて7位でのフィニッシュとなった。
2016/17シーズンの昇格以降ではワーストの順位に留まり、欧州カップ戦出場権も逃した影響もあって、今夏の移籍市場では多くの主力の流出を余儀なくされた。
特に相次いだのが攻撃陣の移籍だ。
マンチェスター・ユナイテッドに移籍したスロベニア代表FWベンヤミン・シェシュコを筆頭に、シャビ・シモンズ(→トッテナム・ホットスパー)とロイス・オペンダ(→ユヴェントス)も新たな活躍の場を求めた。
2025年冬の移籍市場では1人も売却しておらず、夏のマーケットだけで1億9500万ユーロ(約331.5億円)の売上を上げたことになる。
主力の売却で得た移籍金を資金源にマーケットに再投資を行っており、ブラジル人FWホムルやコートジボワール代表FWヤン・ディオマンデらはすでに新たなRBライプツィヒの顔となっている。
前ブレーメン監督のオーレ・ヴェルナー体制では、開幕戦こそバイエルン・ミュンヘンに敗れたが、それ以降の試合では無敗をキープ。第9節終了時点で2位につけており、結果的に戦力の入れ替えに成功した形となった。