2025年の欧州主要リーグの冬と夏のマーケットが閉まった。今シーズンも多くの選手が活躍の場を求めて新天地を目指した一方で、同時に各クラブが人員整理や他クラブからの引き抜きで選手を売却している。今回は、移籍市場における各クラブ総売却額をランキング形式で紹介する。※データは『transfermarkt』を参照[3/5ページ]
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3位:レヴァークーゼン(ドイツ)

【写真:Getty Images】
総売却額:2億3000万ユーロ(約391億円)
移籍金最高額:フロリアン・ヴィルツ(1億2500万ユーロ/約212.5億円)
2023/24シーズンにブンデスリーガ初優勝を飾ったレヴァークーゼンは、2024/25シーズン終了と同時に大解体を余儀なくされた。
監督のシャビ・アロンソがレアル・マドリードに引き抜かれると、チームの顔とも言えるフロリアン・ヴィルツとジェレミー・フリンポンがリヴァプールに完全移籍した。
他にも主力の流出が相次ぎ、最終的には今夏の放出額のみで2億3000万ユーロ(約391億円)を記録した。
しかし、実際にはこの移籍金以上の戦力的なマイナスがあると言える。
守備の要のヨナタン・ターは契約満了に伴いバイエルン・ミュンヘンに移籍し、ベテランのグラニト・ジャカも年齢的な影響で移籍金は1500万ユーロ(約25.5億円)と実際の貢献度よりも低い額で退団した。
デッドラインデーに移籍したエクアドル代表DFピエロ・インカピエは、来夏に移籍金が支払われる形での退団だった。
スタメンの半分以上の選手がチームを去った中でレヴァークーゼンは目先の強化ではなく、将来性を重視した補強を敢行。
アルバセテ(スペイン2部)から獲得した18歳のカメルーン人FWクリスティアン・コファネはすでにブレイクの予感がするなど、2、3シーズン後に向けた強化が着々と進んでいる。