2025年の欧州主要リーグの冬と夏のマーケットが閉まった。今シーズンも多くの選手が活躍の場を求めて新天地を目指した一方で、同時に各クラブが人員整理や他クラブからの引き抜きで選手を売却している。今回は、移籍市場における各クラブ総売却額をランキング形式で紹介する。※データは『transfermarkt』を参照[4/5ページ]
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2位:ボーンマス(イングランド)

【写真:Getty Images】
総売却額:2億3800万ユーロ(約404.6億円)
移籍金最高額:イリア・ザバルニー(6300万ユーロ/約107.1億円)
2023年夏に監督に招聘したアンドニ・イラオラ監督の元でボーンマスはクラブの核を一段階上げた。
ラージョ・バジェカーノで印象的なフットボールを展開していたスペイン人指揮官の招聘を含め、近年のボーンマスが魅力的な人事や選手獲得を進めているのは、2022年12月に誕生した新オーナーの手腕が大きい。
新体制の方針で、ブライトンやブレントフォードをモデルに若手の有望な選手を多く獲得した。
彼らがブレイクした2024/25シーズンは、後半戦まで欧州カップ戦出場権獲得争いを演じるなど、イラオラ体制で躍進を演じている。
多くの選手が評価を高めた影響もあり、今夏の移籍市場では主力の流出が続出。
ウクライナ代表DFイリア・ザバルニー(→パリ・サンジェルマン)やスペイン代表DFディーン・ハイセン(→レアル・マドリード)、ハンガリー代表DFミロシュ・ケルケズ(→リヴァプール)がビッグクラブに引き抜かれた。
彼らの代役に獲得したフランス人DFアドリエン・トリュフォー(←スタッド・レンヌ)やバフォデ・ディアキテ(←リール)らはすでに適応しており、プレミアリーグは第10節終了時点で4位と上位争いを演じている。
選手の育成とチームの強化を両立させている理想的なクラブ経営を行うことができていると言えるだろう。