欧州では新シーズンの開幕からおよそ3カ月が経過した。だが、夏の移籍市場で所属クラブを離れた選手や、シーズンが始まってから契約を解除した選手の中には、いまだ新天地を見つけられずにいる者も少なくない。今回は、『transfermarkt』のデータをもとに、現在フリーの選手の中で市場価値が高い選手をランキング形式で紹介する。※市場価値および各種データは、11月4日時点の『transfermarkt』を参照。［1/5ページ］
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5位：サシャ・ズディエラル（元セルビア代表）
【写真：Getty Images】
生年月日：1995年3月20日（30歳）
前所属クラブ：ゼニト（ロシア）
24/25リーグ戦成績：7試合0ゴール0アシスト
市場価値：300万ユーロ（約5億1000万円）
サシャ・ズディエラルは、セルビア代表経験のある守備的MFで、現在の市場価値は300万ユーロ（約5億1000万円）とされている。
ズディエラルは、セルビアの名門OFKベオグラードで育ち、2011年に16歳の若さでトップチームデビューを果たした。
その後はギリシャのオリンピアコスやスペインのマジョルカを経て、2018年1月に母国のパルチザンに加入。ここでは公式戦197試合に出場し、着実に評価を高めていった。
2022年にはロシアのCSKAモスクワに移籍し、再び国外でのキャリアに挑戦。2022/23、2024/25シーズンにはロシアカップ優勝に貢献し、自身最高となる市場価値400万ユーロ（約6億8000万円）に到達した。
しかし、2025年に入り状況は一変。2月に130万ユーロ（約2億2100万円）の移籍金でゼニトへ移籍するも、4月以降は出場機会が減少。7月のカップ戦を最後に公式戦から姿を消し、8月末には双方合意のうえで契約解除に至った。
ゼニトのアレクサンデル・メドベジェフ会長はロシアメディアに対し、「外国人枠の変更の影響ではなく、負傷により彼本来のレベルを発揮できなかった」と退団理由を説明した。
セルビア代表は2026 FIFAワールドカップ（W杯）出場の可能性を残している。ズディエラルは、2024年のUEFAネーションズリーグでも4試合に出場しており、代表入りを狙える立場。まずは状態を整え、代表復帰を目指すことになるだろう。
