欧州では新シーズンの開幕からおよそ3カ月が経過した。だが、夏の移籍市場で所属クラブを離れた選手や、シーズンが始まってから契約を解除した選手の中には、いまだ新天地を見つけられずにいる者も少なくない。今回は、『transfermarkt』のデータをもとに、現在フリーの選手の中で市場価値が高い選手をランキング形式で紹介する。※市場価値および各種データは、11月4日時点の『transfermarkt』を参照。[2/5ページ]
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4位:ピーター・オラインカ(元ナイジェリア代表)
生年月日:1995年11月16日(29歳)
前所属クラブ:レッドスター(セルビア)
25/26リーグ戦成績:4試合1ゴール0アシスト
市場価値:350万ユーロ(約5億9500万円)
ナイジェリア代表歴のあるピーター・オラインカは、最新の市場価値が350万ユーロ(約5億9500万円)、現在フリーの選手の中で4番目に高い評価を受けている。
2016年にベルギーのヘントへ加入したオラインカは、2017/18シーズンにレンタル先のズルテ・ワレヘムでリーグ戦11ゴール13アシストを記録し、一躍注目を集めた。
2018年夏には移籍金320万ユーロ(約5億4400万円)でチェコのスラヴィア・プラハへ完全移籍。ケガによる離脱期間を挟みながらも、ウイングとして安定したパフォーマンスを見せ、加入してから3シーズン連続でリーグ優勝を果たした。
2021年には市場価値が700万ユーロ(約11億9000万円)に達し、2023年夏にはフリーでセルビアのレッドスターに加入。1年目はリーグ戦35試合で11ゴールと印象的な活躍を見せた一方で、2年目はアキレス腱断裂により6試合の出場にとどまった。
今シーズンは完全復活を期してスタートしたものの、左ウイングではミルコ・イバニッチがすでにリーグ戦10ゴールを決める好調ぶりで、オラインカの出番は限られていた。
10月末、クラブは「ピーターは新たな挑戦を望んだ。これまでのプロフェッショナリズムに敬意を表し、双方合意のもとで契約を解消した」と公式に発表している。
出場機会の減少が契約解除の背景にあったとみられ、現在は自身の特長を活かせる新天地を探していると考えられる。
