欧州では新シーズンの開幕からおよそ3カ月が経過した。だが、夏の移籍市場で所属クラブを離れた選手や、シーズンが始まってから契約を解除した選手の中には、いまだ新天地を見つけられずにいる者も少なくない。今回は、『transfermarkt』のデータをもとに、現在フリーの選手の中で市場価値が高い選手をランキング形式で紹介する。※市場価値および各種データは、11月4日時点の『transfermarkt』を参照。[3/5ページ]
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3位:セルヒオ・レギロン(元スペイン代表)
生年月日:1996年12月16日(28歳)
前所属クラブ:トッテナム(イングランド)
24/25リーグ戦成績:4試合0ゴール0アシスト
市場価値:500万ユーロ(約8億5000万円)
元スペイン代表のセルヒオ・レギロンは、2024/25シーズン限りでトッテナムとの契約が満了し、現在はフリーの状態が続いている。
レギロンはレアル・マドリードの育成組織出身で、2018/19シーズンにトップチームへ昇格。マルセロの負傷離脱により出場機会を得ると、安定した守備に加え、ハーフスペースへの侵入や精度の高いクロスで高い評価を集めた。
マルセロの復帰後も一定の出場時間を確保し、“次代の左サイドバック”として将来を嘱望された。
その後、セビージャへのレンタル移籍を経て、2022年夏に移籍金3000万ユーロ(約51億円)でトッテナムに加入するが、ここをピークに市場価値は減少している。
加入当初は主力として出場を重ねたが、アントニオ・コンテ監督体制下で3バックが導入されると、ウイングバックとして高い守備意識と運動量が求められ、次第に出場機会が減少した。
2022/23シーズンは、レンタル先のアトレティコ・マドリードで負傷の影響もあり、リーグ戦は11試合出場にとどまった。
翌2023年夏には負傷者が相次いだマンチェスター・ユナイテッドにレンタルされるも、半年で打ち切られている。
2023/24シーズン後半はブレントフォードでレギュラーとして起用されたが、トッテナム復帰後の2024/25シーズンはリーグ戦4試合の出場にとどまり、多くの試合でベンチ外という厳しい状況だった。
モダンなサイドバックとして期待を集めたレギロンだが、戦術やチーム構造の影響を受けやすい側面もある。9月末にはエヴァートン移籍の噂も浮上する中、自身のスタイルに合う新天地を見つけることができるだろうか。
