サッカー日本代表は11月、ガーナ代表、ボリビア代表との国際親善試合が控えている。各ポジションで負傷者が続出しているため、この11月シリーズはこれまで代表招集が無かった選手にとって絶好のアピールチャンスだ。そこで今回は、10月シリーズで招集外だったものの、11月シリーズで招集が期待される選手を紹介する。[4/5ページ]
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DF:菅原由勢(すがわら・ゆきなり)
生年月日:2000年6月28日
所属クラブ:ヴェルダー・ブレーメン(ドイツ)
今季リーグ戦成績:8試合0ゴール2アシスト
直近では日本代表での序列を落としている菅原由勢だが、11月の代表シリーズは彼にとって大きなアピールチャンスになる可能性が高い。
現在25歳の菅原はFIFAワールドカップ・カタール大会以降、森保ジャパンの常連としてコンスタントに招集されてきた。
しかし、メインのシステムが3バックとなると出場機会が激減。同選手が主戦場とする右サイドバックのポジションが消滅し、競争相手が伊東純也や堂安律といった攻撃的な選手となったことで、序列が大きく低下した。
今季はサウサンプトンからブレーメンに期限付き移籍することを決断し、8月にブンデスリーガデビューを果たした。
新天地では、ここまでリーグ戦8試合に出場し、2アシストをマーク。早速、持ち味である高いチャンスメイク能力と献身性を発揮している。
しかし、好調が目立つクラブでの活動とは対照的に、代表では依然として苦しい状況が続いている。
菅原は今年6月と9月の代表シリーズで招集外となったが、9月は安藤智哉(アビスパ福岡)の招集辞退により、追加招集された。
約半年ぶりの代表招集が追加招集だったことは、現時点で彼が当落線上にいることを意味する。強豪ブラジルとの対戦が組まれた10月シリーズでは再び招集外となった。
そんな中、次の11月シリーズでは、菅原にアピールチャンスが回ってくるかもしれない。
右ウイングバックの主力である伊東は、負傷離脱により、11月は招集外となることが濃厚な状況。
さらに望月ヘンリー海輝も、所属するFC町田ゼルビアが天皇杯に出場する関係で招集が見送られる可能性が高い状況になったからだ。
招集されることが前提になるが、菅原は11月シリーズで好パフォーマンスを披露できれば、これまでの序列に変化を加えることができるだろう。
