最高峰の舞台で戦うサッカー選手は高額な年俸を受け取っているが、必ずしも額面通りの働きをピッチ上で見せているとは限らない。今回はリヴァプールの選手で、給料があまりに高い選手や現在のサラリーに見合わない選手をピックアップして紹介する。(年俸は『capology』、リーグ戦成績は『transfermarkt』を参照)[3/5ページ]
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フィルジル・ファン・ダイク(オランダ代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1991年7月8日
年俸:1820万ポンド(約36.4億円)
今季リーグ戦成績:10試合0得点0アシスト
リヴァプールで主将を務めるフィルジル・ファン・ダイクは、今年4月に2027年夏までの新契約にサインした。
その給与は年俸に換算すると、1820万ポンド(約36.4億円)にも及ぶ。
これは同タイミングで契約を延長したエジプト代表FWモハメド・サラーに次ぐチーム2位の給与であり、金額だけを見るとかなりの高額だ。
しかし、ユルゲン・クロップ前政権からの貢献度を踏まえると納得のできる金額だろう。
ファン・ダイクの重要性は数字以上に大きい。プレミアリーグ優勝を果たした昨季はリーグ戦で37試合に出場し、常に最終ラインから卓越したリーダーシップを発揮してチームを引き締めた。
今年7月には34歳となり、ベテランと呼ばれる年齢に差し掛かっているが、引き続き高い稼働率を保っているのは彼のプロフェッショナルな姿勢を象徴している。
しかし、あまりにも替えが効かない存在であることも事実で、連戦が続いた昨季終盤から今季序盤にかけては、蓄積疲労の影響もあるのか、やや軽率なミスも目立つ。
今シーズンのリヴァプールはファン・ダイクとイブラヒマ・コナテの2人がプレミアリーグとUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の全試合で先発出場中であり、彼らとポジションを争う選手がいない。
冬の移籍市場でも、彼らの負担を軽減することができるレベルの選手の獲得を進めたいところだ。