最高峰の舞台で戦うサッカー選手は高額な年俸を受け取っているが、必ずしも額面通りの働きをピッチ上で見せているとは限らない。今回はリヴァプールの選手で、給料があまりに高い選手や現在のサラリーに見合わない選手をピックアップして紹介する。(年俸は『capology』、リーグ戦成績は『transfermarkt』を参照)[4/5ページ]
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FW:アレクサンデル・イサク(スウェーデン代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1999年9月21日
年俸:1456万ポンド(約29.1億円)
今季リーグ戦成績:4試合0得点1アシスト
今夏の移籍市場を通して話題を集めていたのが、2024/25シーズンのプレミアリーグで23ゴールを決めたアレクサンデル・イサクを巡った騒動だ。
最終的には、デッドラインデーにリヴァプールがニューカッスル・ユナイテッドにプレミアリーグ記録となる1億4500万ユーロ(約246.5億円)の移籍金を支払う形で完全移籍が成立した。
イサクは新加入ながらもエースのモハメド・サラーと主将のフィルジル・ファン・ダイクに次ぐ年俸1456万ポンド(約29.1億円)を受け取っている。
プレミアリーグ史上最高額の移籍金で移籍した選手の年俸が高騰するのは自然な流れだろう。
しかし、11月上旬時点では、加入当時に期待されていたほどの結果を残すことができていない。
前所属のニューカッスルでプレシーズンに参加していなかったことからコンディションが万全ではない上に、リヴァプールの戦い方にも適応する必要がある。
サウサンプトンとのカラバオ・カップ3回戦で移籍後初ゴールを決めたが、公式戦8試合で1ゴールは、得点を決めることが最大の武器の選手にとっては寂しい数字だ。
イサクはサラーやファン・ダイクとは異なり怪我が多い選手でもあり、稼働率の悪さもやや気になるところ。
10月22日のフランクフルト戦では鼠径部を痛めて負傷交代となり、数週間の離脱が予定されている。
高額な移籍金や高年俸の選手はすぐに活躍をしなければ、ファンやメディアからの視線は期待値が高いだけに厳しくなる。
イサクはこれらのプレッシャーを跳ね返すことができるだろうか。