明治安田J3リーグは、日本プロサッカーリーグの最下層カテゴリーになるが、当然ながら戦いを厳しい。J2から落ちてきたチームでさえ、下位に沈むこともあるほど競争は激しいのだ。今回は、そんなJ3リーグでまったく勝てず、ボロボロだった歴代チームを紹介する。
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ギラヴァンツ北九州(2018シーズン)
監督:森下仁之→柱谷哲二
J3リーグ順位:17位
J3リーグ成績:34試合6勝9分17敗
監督交代を経てなお、2018シーズンのギラヴァンツ北九州はリーグ最下位に終わった。
森下仁之監督の下で迎えた同シーズン、チームは年間を通して低迷した。
シーズン序盤は第3節、第7節に勝利するなど、まずまずの滑り出しとなっていたが、第8節のザスパクサツ群馬戦に敗れると、そこからリーグ戦8試合未勝利と暗いトンネルを歩んだ。
リーグ戦4連敗となった第14節のY.S.C.C.横浜戦後、クラブは成績不振により森下監督の解任に踏み切った。6月20日に柱谷哲二が後任に就任することが発表されている。
新たな体制でチームはやや復調し、初戦となった第15節の福島ユナイテッド戦は2-2のドローで終了。連敗ストップに成功した。
そこからリーグ戦5試合を2勝2分で消化し、流れは変わるかに思われた。
しかし、北九州の「監督交代ブースト」はここで途切れてしまう。その後は、前半戦と変わらず不振が続き、リーグ戦ラスト5試合は2分3敗。リーグ最下位でフィニッシュとなった。
この2018シーズン、チームは得点力不足を最後まで解決できなかった。
リーグ戦の総得点数はわずか「22」と、得点王レオナルド(ガイナーレ鳥取)の個人記録(24ゴール)を下回るという屈辱的な結果に。リーグ戦平均得点は「0.69」となり、J3歴代ワースト3位の不名誉な記録を打ち立てている。
ちなみに、翌2019シーズンは一転して、飛躍の1年になっている。
北九州は新たに招へいした小林伸二監督のもとで好調を維持し、見事にJ3優勝を達成。躍進したチームには、現在ドイツで活躍する日本代表FW町野修斗ら有望なタレントが在籍していた。
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