最高峰の舞台で戦うサッカー選手は高額な年俸を受け取っているが、必ずしも額面通りの働きをピッチ上で見せているとは限らない。今回はマンチェスター・ユナイテッドの選手で、給料があまりに高い選手や現在のサラリーに見合わない選手をピックアップして紹介する。(年俸は『capology』、リーグ戦成績は『transfermarkt』を参照)[3/5ページ]
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DF:ハリー・マグワイア(イングランド代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1993年3月5日
年俸:988万ポンド(約19.8億円)
今季リーグ戦成績:8試合1得点1アシスト
かつてはマンチェスター・ユナイテッドで主将を務めていたハリー・マグワイアだが、エリック・テン・ハフ前政権時にブルーノ・フェルナンデスと交代となった。
近年は怪我での離脱が増えていることも影響し、かつてほど序列が高くない。
今季もプレミアリーグ第11節終了時点で8試合に出場しているが、先発出場は半分の4試合に留まっている。
本職CBの選手が試合途中からピッチに立つことは少ないのが一般的だが、マグワイアの場合は異なる。
身長194cmの高さとクロスに合わせる上手さはマンチェスター・ユナイテッドに所属する選手の中では随一だろう。
得点が欲しいときには前線のターゲット、リードを守りたいときは高さ対策で守備固めと、監督からするとマグワイアがベンチメンバーに入っているだけで采配がしやすくなると考えられる。
これだけ使い勝手がいい選手であれば、現行契約が満了となる来季以降もチームに残したいだろうが、ネックとなるのが彼の“高すぎる”給与だ。
年俸に換算すると、988万ポンド(約19.8億円)にも及び、チーム4位の高給取りである。
ベンチからの出場が主になる選手に支払う給与としてはあまりに高額であり、マタイス・デ・リフトのハイパフォーマンスやリサンドロ・マルティネスの復帰などの状況を考えると、必ずしも契約を延長するとは限らないだろう。