中部大学は11月12日、2026シーズンより横浜F・マリノスに加入する樋口有斗の加入内定記者会見を開催した。現在、大学3年生の樋口は、“飛び級”でのプロ入りとなるが、「そこまで不安は感じてないです。プロになっても自分の特徴である技術や前への関わり方をやっていきたい」と抱負を語った。
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樋口有斗が横浜F・マリノス入団を決めた決め手とは
【写真提供:中部大学】
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「ゆくゆくは海外移籍やオリンピック、そして最終的にはA代表として世界でも戦える選手になりたいと思います。また、自分がここまで来れたのは小中高、そして大学でも技術のところにフォーカスして、徹底的にその技術にこだわり抜いたからだと思っています」
中部大学3年の樋口有斗は会見のあいさつの中で、横浜F・マリノスや中部大の関係者に感謝を述べつつ、プロとして描く青写真についても述べた。
最終的な目標は5大リーグの1部でプレーすることだという樋口は、埼玉栄高校から中部大学へ進学すると、今年2月に行われたデンソーカップチャレンジに東海選抜として出場。ボランチとして豊富な運動量と正確な技術でチームの攻撃の中心を担った。
この日同席したマリノスの強化担当・富澤清太郎はこのときのデンソーカップが獲得への判断材料となったことを明かし、樋口の特徴である技術力、相手を剥がして前に進む推進力、そして、その技術を落とさないだけの走力を評価した。
スポーティングダイレクターの西野努も樋口へ高い期待を込めている。
「このあと数年間のチームの躍進のためには若く優秀な、樋口選手のような人材がチームにとって非常に重要な財産になってきます。彼だったら来季以降、J1で活躍してくれる非常に高い可能性のある選手だろうと獲得する決断に至りました」
樋口にはマリノスを含めて3チームからオファーが届いたが、「まず、1つ決定的な決め手があって、練習の雰囲気が他のチームと比べてすごい良いっていうのがあった。その中でも練習の強度やスピード感、求めているサッカーが自分にとってすごく合った」とマリノスに入団することを決めたという。
大学を卒業するまでは選手との両立になるが、樋口の目標は明確だ。
「来年からは1選手として戦っていくわけなので、ピッチ外から憧れの選手を見てるんじゃなくて、新戦力としてスタメン争いに関わりながら試合を通して成長していきたいと思います」
(取材・文:竹中愛美)
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