最高峰の舞台で戦うサッカー選手は高額な年俸を受け取っているが、必ずしも額面通りの働きをピッチ上で見せているとは限らない。今回はアーセナルの選手で、給料があまりに高い選手や現在のサラリーに見合わない選手をピックアップして紹介する。(年俸は『Capology』、リーグ戦成績は『transfermarkt』を参照)[1/5ページ]
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FW:カイ・ハフェルツ(ドイツ代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1999年6月11日
年俸:1456万ポンド(約29.1億円)
今季リーグ戦成績:1試合0得点0アシスト
カイ・ハフェルツにとって2025年は、ほろ苦い1年になってしまっている。
2023年夏のアーセナル加入以降はほとんど負傷離脱がなかったが、今年2月上旬に行われたドバイ合宿で、ほぼシーズン絶望(ラスト2試合で復帰)となるハムストリングの大怪我を負った。
この怪我を境に稼働率が劇的に悪くなり、今シーズンも出場は膝の負傷によってマンチェスター・ユナイテッドとの開幕戦の30分間に留まっている。
昨季まで不動のワントップだったハフェルツの出場機会が劇的に減少する一方で、今季はスポルティングCPから加入したヴィクトル・ギェケレシュが最前線からチームを牽引している。
ハフェルツが離脱していた期間に最前線で起用されたミケル・メリーノもワントップのオプションとして残っており、ドイツ代表FWに依存をしていた過去と比べると重要性が低くなったのは事実だろう。
そんなハフェルツの給与は、年俸に換算すると1456万ポンド(約29.1億円)であり、これは数々のスター選手が所属するアーセナルの中でもトップである。
今のアーセナルには、ハフェルツがいない状況でもいくつかの選択肢からベストメンバーを組むことができる選手層があり、仮に復帰をしたとしても再び不動のレギュラーに定着するハードルはかなり高そうだ。
高額な移籍金を残しての放出が上手く進んでいない現状を考えると、放出候補になる可能性もゼロではない。