最高峰の舞台で戦うサッカー選手は高額な年俸を受け取っているが、必ずしも額面通りの働きをピッチ上で見せているとは限らない。今回はアーセナルの選手で、給料があまりに高い選手や現在のサラリーに見合わない選手をピックアップして紹介する。(年俸は『Capology』、リーグ戦成績は『transfermarkt』を参照)[4/5ページ]
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MF:マルティン・ウーデゴール(ノルウェー代表)

【写真:Getty Images】
生年月日:1998年12月17日
年俸:1248万ポンド(約25億円)
今季リーグ戦成績:6試合0得点1アシスト
今シーズンのマルティン・ウーデゴールは不運な怪我に悩まされている。
第2節リーズ・ユナイテッド戦で肩を痛めて途中交代になると、第4節ノッティンガム・フォレスト戦でも同箇所を痛めて負傷交代を余儀なくされた。
第7節ウェストハム戦では、内側側副靭帯を負傷してベンチに下がった。年末までの離脱が予想されており、結果的にシーズン前半戦の大半を欠場することになりそうだ。
ウーデゴールはアーセナルが非保持に回った際のプレスの先導役として欠かせない存在であり、ピッチ内におけるリーダーシップにも定評がある。
一方で近年は保持における貢献度の低さが指摘されることも多く、今季のマンチェスター・ユナイテッドとの開幕戦ではカウンターから不用意なロストを連発。
全体的にボールを持ちすぎる傾向にあり、素早く攻撃を完結させたい状況においてもテンポが生まれにくい傾向がある。
今夏にアーセナルは新10番のエベレチ・エゼら即戦力の選手を多数補強しており、ウーデゴール不在の状況を十分に穴埋めすることができていると言えるだろう。
万全な状態であれば、チーム4位となる年俸1248万ポンド(約25億円)の給与は妥当な金額と言えるが、コンディションが戻らない状況が続くとなると、彼に対する視線が厳しくなる可能性がある。
ウーデゴールはアーセナルの主将として、自らの存在価値をピッチ上で証明する必要があるだろう。