最高峰の舞台で戦うサッカー選手は高額な年俸を受け取っているが、必ずしも額面通りの働きをピッチ上で見せているとは限らない。今回はアーセナルの選手で、給料があまりに高い選手や現在のサラリーに見合わない選手をピックアップして紹介する。(年俸は『Capology』、リーグ戦成績は『transfermarkt』を参照)[5/5ページ]
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FW:ガブリエウ・マルティネッリ(ブラジル代表)

【写真:Getty Images】
生年月日:2001年6月18日
年俸:936万ポンド(約18.7億円)
今季リーグ戦成績:8試合1得点0アシスト
ミケル・アルテタ体制のアーセナルで成長した象徴的な選手であるガブリエウ・マルティネッリは、過去数シーズンと比較をすると序列が下がっている。
昨季までは左WGの不動のレギュラーに定着していたが、エベレチ・エゼやノニ・マドゥエケが加入したことで2列目の選手層が厚くなった。
昨季まではマルティネッリのスーパーサブとして起用されていたレアンドロ・トロサールも好調を維持しており、彼らの中での序列が逆転。
ブラジル代表FWが試合途中から流れを変える役割を担うことが増え、先発出場の機会はプレミアリーグで2試合、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)で2試合、リーグカップ1試合とプレータイムが減少している。
出場機会が少なくなっている一方で、マルティネッリ自身のパフォーマンスはポジティブなものが続いている。
昨季まではあまりなかったポジション争いが生まれたことも好影響を与えているだろう。
しかし、このままベンチを温める時間が長くなるようであれば、彼の給与は“高すぎる”と言わざるを得ない。
年俸に換算すると、936万ポンド(約18.7億円)を受け取っており、これはポジションを争う選手の中ではエゼと並んで最高額だ。
現行契約は2027年夏までであり、4選手が左WGで起用できる選手層や高年俸を考慮すると、放出が検討される可能性もあるだろう。
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