サッカー日本代表は14日、ホームでガーナ代表と国際親善試合で対戦する。10月シリーズでブラジル代表を相手に歴史的な勝利をあげた日本は、引き続き強さを見せられるか。FIFAワールドカップ(W杯)を来年に控えるなか、今回のゲームにはどのような陣容で臨むだろうか、スタメンを予想する。[2/6ページ]
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CB:板倉滉

【写真:Getty Images】
生年月日:1997年1月27日(28歳)
所属クラブ:アヤックス(オランダ)
2025/26リーグ戦成績:7試合1得点
日本代表通算成績:38試合2得点
10月シリーズは日本代表に複数の怪我人がいたが、板倉滉はそのうちのひとりだった。
現在も負傷者が各ポジションにいるが、その中でも主力級を複数失っているのが最終ラインである。冨安健洋や町田浩樹、高井幸大に伊藤洋輝ら、CBを生業とする実力者が軒並み不在だ。
板倉も先のブラジル戦をピッチ外で見守っており、偉業達成の場にはいなかった。そして怪我から谷口彰悟が復帰し、鈴木淳之介や渡辺剛らが主力候補として台頭している。
板倉のA代表キャップ数「38」は中堅以上に差し掛かっているが、その立場は優位ではあるが盤石ではないだろう。気付けば日本の最終ラインは、チーム屈指の激戦区になろうとしている。
所属元のアヤックスの不調も、同選手の悩みの種だろう。
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)の2試合を含む直近5戦で13失点。特定の選手にのみ原因を追求するのは難しいが、DF陣の中心役を期待される板倉は責任の一端を感じているかもしれない。
9月以来の代表招集、板倉は再びそのクオリティを示せるだろうか。クラブに勢いを持ち帰る意味でも、今シリーズは実力を誇示したいところだ。
CB:渡辺剛

【写真:Getty Images】
生年月日:1997年2月5日(28歳)
所属クラブ:フェイエノールト(オランダ)
2025/26リーグ戦成績:11試合1得点
日本代表通算成績:7試合0得点
先のブラジル戦、日本は2失点の末に勝利を掴み取った。
失点の数は少ないに越したことはないが、それでも渡辺剛、谷口彰悟や鈴木淳之介の活躍は特筆すべきだろう。
ガーナ戦でもスタメンでピッチに立つと見られる渡辺は、ワールドクラスの選手相手に空中戦で強さを見せ、鋭いインターセプトも数回披露した。データサイト『FotMob』によれば、空中戦の勝率100%、地上戦も80%の数字を収めている。
ガーナの攻撃陣には、現在ボーンマスで躍動しているアントワーヌ・セメニョや、英チャンピオンシップ(2部)で15試合10ゴール3アシストと覚醒中のブランドン・トーマス・アサンテがいる。
いずれも日本のDFラインにとっては強力な相手だが、“今の渡辺ならば抑え込めるはず”という期待感がある。
CB:鈴木淳之介

【写真:Getty Images】
生年月日:2003年7月12日(22歳)
所属クラブ:FCコペンハーゲン(デンマーク)
2025/26リーグ戦成績:6試合1得点
日本代表通算成績:3試合0得点
10月シリーズの鈴木淳之介は、自身の実力の高さを決定付けたと言って良いだろう。
26 FIFAワールドカップ(W杯)アジア最終予選第10節・インドネシア代表戦でクオリティを見せた鈴木は、その時点で大きな話題を呼んでいた。
それをワールドクラスの相手にも示せたことで、一気に日本代表の最終ライン主力候補に躍り出ている。
とりわけブラジル戦は1対1の場面で素晴らしい対応を見せ、猛者たちを抑えた。18歳の新星・エステヴァンがドリブルで突破を試みても、上手く体を入れて対処した。タックル数「6」は、この試合における両チーム最多の数字である。
両足から繰り出される高精度のパスも随所で効果を発揮し、自チームのポゼッションにも貢献した。
攻守で見せ場を作った22歳のニュースターは、ガーナ戦でもクオリティを発揮できるだろうか。ここでもその才能を誇示できれば、いよいよ本格的にブレイクするかもしれない。