サッカー日本代表は14日、ホームでガーナ代表と国際親善試合で対戦する。10月シリーズでブラジル代表を相手に歴史的な勝利をあげた日本は、引き続き強さを見せられるか。FIFAワールドカップ(W杯)を来年に控えるなか、今回のゲームにはどのような陣容で臨むだろうか、スタメンを予想する。[3/6ページ]
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WB:堂安律
生年月日:1998年6月16日(27歳)
所属クラブ:フランクフルト(ドイツ)
2025/26リーグ戦成績:10試合3得点
日本代表通算成績:60試合10得点
堂安律は与えられたポジションと組む選手の特徴によって、自身のプレーを明確に変えることができる。
2列目で起用されれば相手陣地の近くで得点に関与でき、ウイングバックならば守備的なタスクも担える。攻守において強度の高い仕事をこなせるのが、堂安の大きな魅力のひとつだ。
そしてシャドーに入るのが久保建英の場合は、ウイングバックの位置からでもポジションを入れ替えることで多彩な攻撃を仕掛けられる。FIFAワールドカップ26(W杯)アジア最終予選第1節・中国代表戦で顕著で、先のブラジル戦でも散見された。
10月シリーズでは久保のコンディションが懸念されたが、現地時間7日に行われたラ・リーガ第12節エルチェ戦で6試合ぶりに先発復帰している。
つまり今シリーズはより良い状態のコンビネーションが見られる可能性があるということだ。
ガーナは中国ほど2人に自由を与えないかもしれないが、堂安と久保のタッグは攻撃面の大きな注目ポイントと言って良いだろう。
WB:中村敬斗

【写真:Getty Images】
生年月日:2000年7月28日(25歳)
所属クラブ:スタッド・ランス(フランス)
2025/26リーグ戦成績:9試合5得点
日本代表通算成績:20試合9得点
先のブラジル戦で殊勲の同点弾をあげた中村敬斗。その試合の前半は相手の強固な守備に苦労していたが、昨季までチームメイトだった伊東純也が投入された後半は大いに躍動した。
単騎で突破できないときにどう対応するかは課題のひとつかもしれないが、安定感のあるコンビを組めれば多彩な攻撃が可能だ。
森保一監督は13日の会見でガーナ戦の先発について「ブラジル戦のスタメンを中心にトレーニングで考えていきたい」と発言している。そのことからも、中村は今回の試合でも同じような壁に直面する可能性はある。
しかしだからこそ、テストマッチとしては十分な成果を狙えるということでもある。その上、中村の後ろに入ると予想されるのは、台頭著しい鈴木淳之介だ。
新しい関係性が確立できれば、それは間違いなく日本のオプション、ひいては強力な武器になる。
