サッカー日本代表は14日、ホームでガーナ代表と国際親善試合で対戦する。10月シリーズでブラジル代表を相手に歴史的な勝利をあげた日本は、引き続き強さを見せられるか。FIFAワールドカップ(W杯)を来年に控えるなか、今回のゲームにはどのような陣容で臨むだろうか、スタメンを予想する。[5/6ページ]
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ST:久保建英

【写真:Getty Images】
生年月日:2001年6月4日(24歳)
所属クラブ:レアル・ソシエダ(スペイン)
2025/26リーグ戦成績:10試合1得点
日本代表通算成績:46試合7得点
現地時間7日に行われたラ・リーガ第12節エルチェ戦で6試合ぶりに先発復帰した久保建英。この試合の前にあった10月の代表ウィークでもブラジル戦にスタメンでピッチに立っており、コンディション不良への懸念を払拭した。
ガーナ戦でも先発起用が見込まれ、【3-4-2-1】のシャドーに入るのが濃厚だ。アフリカの強豪にはヨーロッパの第1線で活躍する選手が多く、たとえば守備的MFのクワシ・シボは久保と同じくラ・リーガで戦うタレントだ。
ボールを奪取することに長けており、データサイト『FotMob』によれば今季は90分あたりのタックル数において所属するレアル・オビエド内でチーム2位のスタッツを記録している。
屈強で攻略が困難な相手だが、アイデアの豊富さは久保に分があるように見える。右ウイングバックには堂安が入ると予想され、これまで何度も2人の関係から多彩な攻撃が生まれている。
攻守に粒ぞろいのガーナだが、日本の右サイドは難敵攻略のカギのひとつだろう。
ST:南野拓実

【写真:Getty Images】
生年月日:1995年1月16日(30歳)
所属クラブ:モナコ(フランス)
2025/26リーグ戦成績:7試合2得点
日本代表通算成績:70試合24得点
先のブラジル戦、南野拓実は0-2の状況から反撃の狼煙を上げる1点目を決めた。結果的に日本は3-2で逆転勝利を収めたが、南野の泥臭いチェイシングがなければこの歴史的成果を得られなかったかもしれない。
ガーナ代表にも今季のプレミアリーグを席巻するアントワーヌ・セメニョ(ボーンマス)のほか、多くのワールドクラスが名を連ねており、ブラジル戦に続く強豪とのビッグマッチだ。
話題を呼ぶのは得てしてオフェンス陣だが、ガーナは最終ラインにもタレントが揃う。CBに入ると見られるモハメド・サリスは南野と同じモナコに所属し、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でも出番を得ている。
相手の守備の中心人物をよく知る南野の存在は大きく、彼の他にもリーグアンで活躍する選手は多い。
ブラジル戦で南野が見せた泥臭さは、経験と知性に裏打ちされたものだ。フランスで3シーズンにわたって培われたインテリジェンスは、ガーナ戦においても必要な要素だろう。
FW:上田綺世

【写真:Getty Images】
生年月日:1998年8月28日(27歳)
所属クラブ:フェイエノールト(オランダ)
2025/26リーグ戦成績:12試合13得点
日本代表通算成績:34試合16得点
10月シリーズで2試合連続得点、今季のオランダ1部リーグで34試合16得点。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いでゴールを奪う上田綺世は、ガーナ戦でもスタートからピッチに立つだろう。
得点能力だけではなく味方を活かすプレーも難なくこなせ、自身にマークが集中しても周りにボールを受け渡すことが可能だ。先のブラジル戦でもその特長は顕著で、決勝点のほかにも特筆すべきポイントがあった。
データサイト『Sofascore』によれば、この試合の上田は空中戦で6戦全勝。こぼれ球を味方に繋げ、攻撃の起点となった。
ガーナは最終ラインに191cmのモハメド・サリスのほか、屈強な選手が揃っている。ブラジル戦とはまた異なる難しさが想定されるが、今の同選手ならばどんなに難しい相手でも、そして厳しい状況にも対応できそうな期待感がある。
3戦連続弾を目指し、絶好調のストライカーがアフリカの強豪に立ち向かう。