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「まともに戦ったら勝てないだろう」サッカー日本代表、谷口彰悟は屈強なガーナ相手にもひるまなかった。「こだわりを持って臨んだ」

text by 編集部 photo by Getty Images

 サッカー日本代表は11月14日、豊田スタジアムで行われた国際親善試合でガーナ代表と対戦し、2-0で勝利した。3試合連続複数失点を重ねていたが、これで4戦ぶりのクリーンシート。最終ラインを統率した谷口彰悟は手応えを口にしている。
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先制点は狙い通り。谷口彰悟が明かす「パラグアイ戦とかブラジル戦からの反省を活かせた」

谷口彰悟

【写真:Getty Images】


 屈強なガーナを相手にも谷口彰悟は負けなかった。

「まともに戦ったら勝てないだろうなということで、先手を取りながらポジショニングやタイミングで上回っていく。でも、局面では本当にガチンコバトルというか、そういうシーンもあったし、そこでも負けないところはすごくこだわりを持って臨んだ」

 その言葉通り、谷口は相手のロングボールに対して当たり負けせず、起点を作らせなかった。さらには、プレミアリーグのボーンマスでプレーするエースのアントワーヌ・セメニョにほとんど仕事をさせなかった。

「彼もプレミアリーグでバリバリやってる選手なので、良い緊張感を持ちながらバトルできたかな。そこで上回られなかったのは良かったと思うし、ここのレベルを最低限というか。これを継続してやっていかないといけないなと思います」

 終始、日本は相手に主導権を渡さず、前向きの守備ができていた。

 前半16分の先制点の場面では、谷口と佐野海舟の連動したプレスで相手を挟み込みながらボールを奪うことに成功。そのまま佐野が持ち上がり、南野拓実へラストパス、これを南野が流し込み、先制点を奪った。


 このゴールはボールの奪いどころや奪ったあとも含めて狙い通りだったようだ。

「自分たちがプレッシャーをかけてボールを良い形で奪って、奪った後どう攻撃に繋げるかは、パラグアイ戦とかブラジル戦からの反省を活かせたのかな。奪った瞬間、逆サイド、高い位置で空いてるとかはスカウティングでも言われてたので、そういうところをしっかり突けた、良い得点だったなと思います」

 この日の3バックは歴史的初勝利をおさめたブラジル代表戦と同じで、谷口の右にフェイエノールトの渡辺剛、左に急成長を遂げている鈴木淳之介が先発に名を連ねた。 

 谷口は3人の成熟度について、「やってる感覚も合ってきてるというか、3人の関係、ウイングバック含めた5人の関係は前回よりは良かったなと思う。プラス、まだまだ上げていけるところもあるので、また修正して次に挑みたいなと思います」と手応えを口にした。

 冨安健洋や伊藤洋輝、町田浩樹、高井幸大など守備陣に怪我人が相次いでいる中で、しっかりと自身の強みを発揮した谷口。チームとしても個人としても自信を深める試合になったのではないだろうか。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)

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【了】

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