サッカー日本代表は14日、国際親善試合でガーナ代表と対戦し、2-0で勝利した。この試合では、GK早川友基が完封勝利に貢献している。
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早川友基の凄さとは?

【写真:田中伸弥】
14日に行われたガーナ代表戦との国際親善試合で、スタメン出場した早川友基は、大きなミスもなく、安定感を維持したまま、試合終了のホイッスルを迎えた。
当の本人は「今までにはない緊張感があった試合だった」とコメントを残している。ただ、プレーからは委縮した様子はまったく感じられず、むしろ堂々と、やるべきことを遂行していた印象だ。
とくに目立ったのが、DF陣背後のカバー。判断を誤ることなく、ボックス内から飛び出て、相手の攻撃を何度かシャットアウトした。
ガーナは繋ぎの部分でそこまで脅威にならなかったが、唯一、ロングボールで日本の裏に抜けてくる動きが怖かった。アントワーヌ・セメニョ筆頭に、スピードある選手が多く、なんてことない浮き球をゴール前まで運ぶことができるポテンシャルがあった。
それを早川も理解していたのだろう。カバーリングは実に素早く、意外に難しいクリアも、一切ミスすることがなかった。ガーナのストロングを、うまく消していたと言える。
Jリーグでも、彼がミスを犯す場面は少ない。GKは一つの判断の過ちが失点につながるポジションなだけに、エラーしにくい選手というのは、当たり前だが重宝される。その点、早川は代表の3番手に入るだけの評価をされて然るべき存在だ。
足元の技術も申し分ない。飛距離は鈴木彩艶に及ばないが、左右両足で正確なボールを届けられる選手は、現代型GKの中でも希少だ。
ガーナ戦ではビルドアップで見せる場面はそこまで多くなかった。しかし、前半のラストプレーで、左足で見事なロングパスを出している。不運にも終了のホイッスルが吹かれてしまったが、流れていれば、大きなチャンスになっていた可能性はある。
ミスが少なく、カバーエリアが広く、左右両足のスキルが高い。早川をW杯に連れて行かない理由は、今のところないように思える。
もちろん、まだ試合は残されているし、メンバー発表まで時間がある。安心できる状況ではないが、谷晃生や小久保玲央ブライアンなど、4番手以下の選手をどんどん突き離していることは間違いないだろう。
(文:編集部)
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