サッカー選手の評価基準には様々あるが、その中でも「市場価値」は選手の実力やポテンシャルを示す重要な指標である。そこで今回は、11月の国際親善試合に臨むサッカー日本代表選手たち(発表当時のメンバー)の市場価値をランキング形式で紹介する。※成績、市場価値は14日時点の『transfermarkt』を参照。金額が並んだ場合の順位はサイトに準拠[4/5ページ]
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2位:佐野海舟(さの・かいしゅう)

【写真:Getty Images】
生年月日:2000年12月30日(24歳)
所属クラブ:マインツ(ドイツ)
日本代表通算成績:11試合0得点2アシスト
市場価値:2500万ユーロ(約34億円)
サッカー日本代表で徐々に定位置を掴み始めた佐野海舟が、2位にランクインした。
2024年7月に鹿島アントラーズからマインツに移籍した佐野は、昨季欧州挑戦1年目を感じさせない活躍を見せた。
リーグ戦では、全試合スタメン出場を果たし、総走行距離で393.7㎞を記録。リーグトップの数字を叩き出し、チームの上位進出に大きく貢献した。
今季は、昨季よりさらに進化したプレーを見せている。
それは、数値にも現れ始めている。昨季の佐野は、公式戦で0得点0アシストの終わってしまった。
しかし攻撃参加が顕著な今季は、すでに1得点4アシストを残している。
そのうちの1アシストは、7日に行われたUEFAカンファレンスリーグで記録したものだ。
ドイツ国内だけでなく、欧州の舞台でも活躍出来ることを証明した佐野の市場価値は、急激な上昇を見せている。
マインツ加入直後の金額は推定250万ユーロ(約3.4億円)だったのに対し、現在は2500万ユーロ(約34億円)と約10倍に上がっている。
10月シリーズに行われた2試合と、14日に行われたガーナ代表戦でも、佐野“らしさ”全開だった。
武器であるインターセプトやボール奪取などで相手の攻撃を阻止。守備から攻撃へ転じるシーンのほとんどに、日本の21番が関与していた。
パラグアイ代表戦では、相手のパスをカットし、ハーフライン付近から1人でペナルティエリアまでボールを運び、鋭いクロスを供給するなど、攻守における活躍で右にでるものはいなかった。
日本代表でもマインツでも成長が止まらない佐野は、まだ24歳。これからの結果次第では、日本人トップの市場価値をつけられてもおかしくない素質を持っている。