サッカー選手の評価基準には様々あるが、その中でも「市場価値」は選手の実力やポテンシャルを示す重要な指標である。そこで今回は、11月の国際親善試合に臨むサッカー日本代表選手たち(発表当時のメンバー)の市場価値をランキング形式で紹介する。※成績、市場価値は14日時点の『transfermarkt』を参照。金額が並んだ場合の順位はサイトに準拠[1/5ページ]
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10位:田中碧(たなか・あお)

【写真:田中伸弥】
生年月日:1998年9月10日(27歳)
所属クラブ:リーズ・ユナイテッド(イングランド)
日本代表通算成績:35試合8得点1アシスト
市場価値:1000万ユーロ(約17億円)
サッカー日本代表の最新メンバー市場価値ランキングで10位にランクインしたのは、田中碧だ。
今季、プレミアリーグのリーズ・ユナイテッドでプレーする田中は、先月行われたパラグアイ代表やブラジル代表との国際親善試合で、球際の強さを存分に発揮していた。
もちろん、攻撃での貢献度はこれまでと変わらず欠かせないものとなっていたが、守備での輝きは印象的なものだった。
その田中は、球際の変化の要因でもあるプレミアリーグについてこう語った。
「毎試合、死に物狂いでかかってくる。その1試合1試合の緊張感が違う。すごく自分としては成長できるリーグで、そこで何でもできることが、どれだけすごいことなのかをすごく感じます」
世界最高峰の舞台で成長を続ける27歳は、10月の日本代表の活動からクラブに戻ると3試合連続でピッチに立った。ただ、直近の第11節は欠場となっている。
トップリーグに昇格させた昨季に比べ、出場時間が減少している田中は、ここまで0得点0アシストと結果を残せていないのが現状だ。
しかし、EFLチャンピオンシップ(イングランド2部)での活躍と1部への昇格もあり、市場価値を上昇させているのもまた事実である。
昨季終了時点の5月には、自己最高額となる推定1000万ユーロ(約17億円)を記録しており、リーズ加入前の昨年6月時点と比べ約2.5倍にもなっている。
11月シリーズ、10月は負傷により代表活動不参加だった遠藤航が復帰している。ボランチのポジション争いが激化している中で、田中は生き残れるのか。
今後の彼の躍進には要注目だ。