現在、年内最後の活動に臨んでいるサッカー日本代表。負傷者が相次ぎ、ベストメンバーが揃わない状況の中でも変わらず招集される選手がいる一方で、かつて常連だった選手の姿が見られなくなっている。ワールドカップ(W杯)本大会が約半年後に迫る中、日本代表に呼ばれなくなった選手5人を紹介する。※データは『Transfermarkt』を参照。[3/5ページ]
——————————
FW:浅野拓磨(あさの・たくま)
【写真:Getty Images】
生年月日:1994年11月10日
所属先:マジョルカ(スペイン)
日本代表招集歴:2024年9月
25/26リーグ戦成績:7試合1得点0アシスト
世界最高峰のラ・リーガでプレーする浅野拓磨は、2024年9月の招集を最後に、日本代表から声がかかっていない。
2024年7月にボーフムからマジョルカへ移籍した浅野は、昨季リーグ戦21試合に出場し、2得点1アシストをマーク。ベダト・ムリキやセルジ・ダルデルらと共にマジョルカの攻撃を牽引し、初挑戦となったスペインの地でまずまずのプレーを見せた。
一方で、度重なるハムストリングの負傷にも悩まされ、万全な状態で戦えない時期も少なくなかった。
今季もコンディションの影響で出場は7試合にとどまるが、第7節のアラベス戦ではマルク・ドメネクとの見事なワンツーから抜け出すと、持ち味のスピードを活かして初ゴールをマーク。健在ぶりを強く印象づけている。
浅野は、前回のFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会でも、強豪ドイツ代表相手に決めた逆転ゴールでチームを歴史的勝利に導くなど、大舞台での勝負強さは折り紙つきである。
また、前回大会の悔しさを晴らすべく、W杯本大会出場への想いは一層強いはずだ。
現在の日本代表のアタッカー陣はタレントが揃っており、この競争に割って入るためには、並外れたインパクトを残す必要がある。
サンフレッチェ広島時代からの恩師である森保一監督は、果たして浅野を再び代表の一員として招集するのだろうか。