サッカー日本代表は14日にガーナ代表と対戦し、18日にボリビア代表と対戦する。2026 FIFAワールドカップ(W杯)に向けて現在地を知り、チームを完成させていく期間だが、森保一監督から声がかからなかった選手も多くいる。今回のメンバーに呼ばれなかった有力選手を紹介する。※成績は16日時点。各データは『transfermarkt』を参照。[3/5ページ]
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MF:坂元達裕(さかもと・たつひろ)
生年月日:1996年10月22日
所属クラブ:コヴェントリー・シティ(イングランド)
2025/26リーグ戦成績:13試合4ゴール2アシスト
坂元達裕は2021年5月の2022 FIFAワールドカップ(W杯)アジア予選で招集されて以来、サッカー日本代表から遠ざかっている。
しかし、所属クラブでのパフォーマンスを考えれば、このタイミングで見てみたかった選手の一人だ。
2022年1月にセレッソ大阪からベルギーのKVオーステンデに加入した坂元は、持ち前の突破力で主力に定着し、2023年夏にコヴェントリーに加入した。
イングランド初年度は負傷離脱もあってリーグ戦29試合の出場にとどまったが、7ゴール2アシストを記録。2年目は42試合で4ゴール6アシストと安定した成績を残し、3年目の今シーズンはここまで13試合で4ゴール2アシストと、首位を走るチームをけん引している。
特に10月25日の第12節から3試合連続ゴールを決めるなど、好調を維持している。
今年3月には、フランク・ランパード監督が「私はタツのプレーが大好きだ」と賛辞を贈ったほど、完全に信頼をつかんでいる。
これだけ継続して活躍していても招集されないのは、堂安律、伊東純也、さらに久保建英ら強力な右サイドの選手たちが、それだけ高い評価を受けている証だろう。
それでも、屈強なDFを相手に鋭いドリブルで果敢に仕掛ける坂元は、攻撃のオプションとして魅力的だ。右サイドにアクシデントがあれば、有力な候補となるだろう。
2026年に入れば、6月のW杯本番に向けてのチームの完成度を高める作業が最優先になることが予想される。
そうなる前に、年内最後の代表活動である今回、坂元を試しておく価値はあったのではないか。
