サッカーという競技の特性上、選手の能力を数値化するのは極めて困難なことだ。それを承知の上で、スタッツなどを分析し、5項目に分類して数値化を試みた。ここでは初招集や復帰組が多かった11月シリーズのサッカー日本代表最新メンバーの能力値をランキング形式で紹介する。※5項目の平均値で順位づけ。平均値が並んだ場合は5項目の中でより高い数値を残している方を上とする。成績、市場価値は11月16日現在。『transfermarkt』を参照[1/5ページ]
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10位:板倉滉(アヤックス/オランダ)
【写真:Getty Images】
生年月日:1997年1月27日
市場価値:1200万ユーロ(約20.4億円)
25/26リーグ戦成績:7試合1得点0アシスト
日本代表通算成績:38試合2得点1アシスト
10月の代表戦を怪我のために招集外となっていた板倉滉が復帰を果たした。
FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会に向けた予選では、日本代表の守備の中心的な存在として最終ラインを牽引。冨安健洋が昨年6月の試合を最後に招集から遠ざかっている中で、欠かすことのできない戦力となっている。
平均以上の「スピード」や「パワー」がある上に、欧州で揉まれた対人戦の強さや読みを利かせたインターセプト、的確なカバーリングなど「守備」全般の能力で高いアベレージを出せている。
今年3月に行われた2試合では3バックの中央で出場したが、最も持ち味が発揮できるのは3バックの右CBだろう。
板倉はボールの扱いに優れた選手で、ユース時代から過ごした川崎フロンターレや、昨季まで所属していたボルシア・メンヒェングラートバッハでも中盤でプレーした経験がある。
9月に行われたメキシコ代表戦でも、出足の鋭いインターセプトからドリブルで持ち運んでチャンスを演出するなど、右CBのポジションからの攻撃参加で存在感を発揮した。
板倉が怪我で離脱をしていた期間に渡辺剛と鈴木淳之介が台頭し、CBのポジション争いは熾烈を極めている。
直近のガーナ代表戦では出番が訪れなかったが、18日に行われるボリビア代表戦でアピールすることができるだろうか。