サッカーという競技の特性上、選手の能力を数値化するのは極めて困難なことだ。それを承知の上で、スタッツなどを分析し、5項目に分類して数値化を試みた。ここでは初招集や復帰組が多かった11月シリーズのサッカー日本代表最新メンバーの能力値をランキング形式で紹介する。※5項目の平均値で順位づけ。平均値が並んだ場合は5項目の中でより高い数値を残している方を上とする。成績、市場価値は11月16日現在。『transfermarkt』を参照[2/5ページ]
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9位:中村敬斗(スタッド・ランス/フランス)

【写真:Getty Images】
生年月日:2000年7月28日
市場価値:800万ユーロ(約13.6億円)
25/26リーグ戦成績:9試合5得点2アシスト
日本代表通算成績:21試合9得点1アシスト
中村敬斗は同じポジションの三笘薫がコンディション不良で代表に呼ばれていない期間にアピールを続けている。
その「攻撃力」は日本代表の中でもトップクラスだろう。
「スピード」と「テクニック」を活かしたドリブルで対峙した選手を突破するシーンは数多く見られ、相手を抜き去った後のクロスやシュートの質も高い。
狭いスペースでもボールをキープできるのも特長で、左サイドで起点を作れる数少ない選手の1人だ。
逆サイドからのクロスに対してゴール前に飛び込むタイミングもよく、とくにスタッド・ランスで同僚だった伊東純也との連係は確立されている。
10月のブラジル代表戦では、昨季までのリーグ・アンでも多く見られた形からネットを揺らした。
[3-4-2-1]の左WBを任される日本代表では「守備」も求められており、慣れない中でも献身的な動きで貢献している。
ポジションを争う三笘は2025年の代表戦で3試合にしか出場できておらず、このままコンディションが戻らないのであれば、中村がW杯でレギュラーを務める可能性もあるだろう。