サッカーという競技の特性上、選手の能力を数値化するのは極めて困難なことだ。それを承知の上で、スタッツなどを分析し、5項目に分類して数値化を試みた。ここでは初招集や復帰組が多かった11月シリーズのサッカー日本代表最新メンバーの能力値をランキング形式で紹介する。※5項目の平均値で順位づけ。平均値が並んだ場合は5項目の中でより高い数値を残している方を上とする。成績、市場価値は11月16日現在。『transfermarkt』を参照[3/5ページ]
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8位:南野拓実(モナコ/フランス)

【写真:Getty Images】
生年月日:1995年1月16日
市場価値:1500万ユーロ(約25.5億円)
25/26リーグ戦成績:11試合2得点2アシスト
日本代表通算成績:72試合26得点11アシスト
南野拓実は、2018年に日本代表監督に就任した森保一監督の下で最多となる72試合に出場している。
その期間に決めた26ゴールも最多であり、常にエース級の活躍を続けてきた。
14日に行われたガーナ代表戦でも先制点を記録。ボックス内で鋭いパスを正確にコントロールしてから相手GKとの1対1を冷静に沈めた。
この得点こそ南野の持ち味が凝縮されたシーンだ。チャンスに顔を出せるオフザボールの質とボールを受けてからのフィニッシュワークの上手さは日本代表の選手の中でも随一だろう。
「攻撃力」の能力値は質の高い選手が揃う代表選手の中でもトップクラスの「84」とした。
南野は周囲との連係で輝く選手であり、WBで起用されるアタッカーとの比較では「スピード」や「パワー」はやや劣る。
それでも日本代表で絶対的な地位を築いているのは得点感覚の鋭さに加え、「守備」における貢献度も高いからだ。
献身性と持続性も彼の武器であり、ハイプレスで相手のビルドアップに制限をかけてショートカウンターを狙う日本代表の戦術に欠かせない存在となっている。