サッカーという競技の特性上、選手の能力を数値化するのは極めて困難なことだ。それを承知の上で、スタッツなどを分析し、5項目に分類して数値化を試みた。ここでは初招集や復帰組が多かった10月シリーズのサッカー日本代表最新メンバーの能力値をランキング形式で紹介する。※5項目の平均値で順位づけ。平均値が並んだ場合は5項目の中でより高い数値を残している方を上とする。成績、市場価値は11月16日現在。『transfermarkt』を参照[3/5ページ]
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3位:堂安律(フランクフルト/ドイツ)

【写真:Getty Images】
生年月日:1998年6月16日
市場価値:2500万ユーロ(約42.5億円)
25/26リーグ戦成績:10試合3得点3アシスト
日本代表通算成績:61試合11得点9アシスト
レフティーの右WBが世界的なトレンドになりつつある中で、堂安律は日本代表において自らの立ち位置を確立した。
フライブルクに所属していた昨季のブンデスリーガで10得点8アシストを記録するなど、得点関与の部分で「攻撃力」の成長がみられている。
最後の質の部分は直近の試合で発揮されており、所属するフランクフルトではブンデスリーガ第10節マインツ戦で、2人の相手DFの間をスルスルと抜けてからゴールを記録した。
日本代表でも直近のガーナ代表戦でニアサイドを抜く強烈なフィニッシュでゴールを決めており、決定力に磨きがかかっている。
その上で「パワー」や「守備」の部分も大きな成長をみせている。
フライブルク時代に右WBでプレーした経験が日本代表にも還元されており、昨季はブンデスリーガでリーグ6位の66回のタックルを成功させるなど、「守備」でも1対1の強さが発揮されている。
逆サイドからのクロスに対する絞りもSBさながらの動きをみせており、攻守において穴の少ない完成度の高い選手へと成長を続けている。