サッカーという競技の特性上、選手の能力を数値化するのは極めて困難なことだ。それを承知の上で、スタッツなどを分析し、5項目に分類して数値化を試みた。ここでは初招集や復帰組が多かった10月シリーズのサッカー日本代表最新メンバーの能力値をランキング形式で紹介する。※5項目の平均値で順位づけ。平均値が並んだ場合は5項目の中でより高い数値を残している方を上とする。成績、市場価値は11月16日現在。『transfermarkt』を参照[4/5ページ]
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2位:佐野海舟(マインツ/ドイツ)

【写真:Getty Images】
生年月日:2000年12月30日
市場価値:2500万ユーロ(約42.5億円)
25/26リーグ戦成績:10試合1得点2アシスト
日本代表通算成績:11試合0得点2アシスト
佐野海舟は昨夏にドイツへと渡ってから急成長を遂げている。
昨季のブンデスリーガで1位となる走行距離を記録した豊富な運動量でピッチをカバーし、「パワー」を活かした球際の強さでボールを回収する。
駆け引きの上手さも特長で、相手がパスを出した瞬間にコースに入ってのインターセプトも多い。
直近のガーナ代表戦では、インターセプト数6回、タックル成功数5回を記録。圧倒的なボール奪取能力の高さを武器に中盤を制圧した。
もう1つの持ち味はボールを奪った直後のプレーの質の高さで、「スピード」や「テクニック」を活かしたドリブルでの前進で一気にチャンスを演出する。
昨季の公式戦では1ゴールにも絡むことができなかったが、今季はすでに1ゴール2アシストと複数の得点に関与。
伸びしろを残していた「攻撃力」も向上しており、ガーナ代表戦でもボール奪取直後からのドリブルと鋭いクロスで南野拓実の先制点をお膳立てした。
遠藤航が怪我のために選外となった10月のパラグアイ代表戦からのインパクトは凄まじく、このまま日本代表の中盤に欠かせない存在になっても不思議ではない。