サッカー日本代表は18日、ホームでボリビア代表と国際親善試合で対戦する。14日にはガーナ代表に2-0で快勝した日本は、10月シリーズのブラジル代表戦に続いて2連勝。この勢いを持続させ、来年6月に開幕を控えるFIFAワールドカップ(W杯)に向けて少しでも多くの収穫を得たいところだ。ボリビア戦のスタメンを予想する。[2/6ページ]
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CB:板倉滉
生年月日:1997年1月27日(28歳)
所属クラブ:アヤックス(オランダ)
2025/26リーグ戦成績:7試合1得点
日本代表通算成績:38試合2得点
怪我人が多い日本代表の最終ラインだが、現状においても3バックに誰を選ぶかは判断が難しいだろう。
14日に行われたガーナ代表戦では、渡辺剛、谷口彰悟、鈴木淳之介が揃って安定した仕事ぶりを披露しており、3人のうち全員が引き続きボリビア代表戦で出番を得ても不思議ではない。
それでも、これまで守備の要として活躍してきた板倉滉が2試合ともスタメンに名を連ねないことは考えにくいだろう。
オランダの名門・アヤックスでも主力DFとして躍動している同氏は、10月のコンディション不良を引きずっている様子はない。
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)の2試合を含む直近5戦で13失点を喫するチームの不調は懸念されるが、板倉個人の状態は決して悪くない。
たとえば現地時間11月1日に行われたリーグ第11節・ヘーレンフェーン戦では、攻守に大きな役割を果たしていた。
データサイト『FotMob』によれば、パス成功率はチーム内トップの93%、クリア本数は両軍トップの「7」だった。
ボリビア戦は3バックの右に入ると見られるが、ガーナ戦の3人に負けず劣らずのパフォーマンスを期待したい。それにより森保一監督がますます選手の選出に困るようなら、それは極めてポジティブな悩みだ。
CB:渡辺剛
生年月日:1997年2月5日(28歳)
所属クラブ:フェイエノールト(オランダ)
2025/26リーグ戦成績:11試合1得点
日本代表通算成績:8試合0得点
ガーナ代表戦、谷口彰悟は終始素晴らしい働きを見せた。
今季のプレミアリーグを席巻するアントワーヌ・セメニョや、英チャンピオンシップ(2部)で15試合10ゴール3アシストの活躍を見せるブランドン・トーマス・アサンテらに対応。2-0勝利の立役者のひとりだった。
そんな彼をベンチに下げる予想は心苦しいが、14日のゲームで出番がなかった板倉滉を先発させるオプションも想定しなければならない。
渡辺はボリビア代表戦で3バックの真ん中に入ると見られるが、空中戦に強い同選手はカウンターやセットプレーを主な武器とするチーム相手に打ってつけだ。
ボリビアのCFに入ると予想されるエンソ・モンテイロは182cmと抜群に身長が高いわけではないが、ボックス内に供給されるクロスへ合わせる技術は高い。
ブラジルの名門・サントスFCでプロデビューを果たした21歳をどう抑えるかは、渡辺にとって大きなトピックになりそうだ。
モンテイロは今季UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)予選でも結果を出しているが、渡辺はオランダ1部リーグで優勝争いを演じるチームの主力DFだ。
もちろん油断はないだろうが、精神的優位性を見失うこともないはずだ。
CB:鈴木淳之介
生年月日:2003年7月12日(22歳)
所属クラブ:FCコペンハーゲン(デンマーク)
2025/26リーグ戦成績:6試合1得点
日本代表通算成績:4試合0得点
いよいよFIFAワールドカップ(W杯)の有力候補になりそうなのが、10月シリーズから3試合連続フル出場を続ける鈴木淳之介だ。
22歳の新星DFは、ガーナ代表戦も素晴らしいパフォーマンスを見せた。
日本が2-0で勝利した試合の2点目、その起点となったのは鈴木のパスカットだった。
鋭く差し込まれた縦パスに反応し、すぐそばの中村敬斗に受け渡す。それを中村が久保建英に供給し、最終的にボールは右サイドを上がってきた堂安律へ。10番が左足でコースを作って放った一撃は、相手GKのニアサイドを射抜いた。
さらに後半途中からはウイングバックへと位置を変え、そこでも実力の高さを発揮した。
森保一監督は再三「複数のポジションをこなせること」を重要な指標のひとつに挙げているが、高いレベルで最終ラインと中盤でプレーできる選手は逸材と言って差し支えない。
ボリビア戦もピッチに立てれば、もはやその期待感は怪我で不在の冨安健洋ら主力選手たちに匹敵するだろう。


