サッカー日本代表は18日、ホームでボリビア代表と国際親善試合で対戦する。14日にはガーナ代表に2-0で快勝した日本は、10月シリーズのブラジル代表戦に続いて2連勝。この勢いを持続させ、来年6月に開幕を控えるFIFAワールドカップ(W杯)に向けて少しでも多くの収穫を得たいところだ。ボリビア戦のスタメンを予想する。[5/6ページ]
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ST:堂安律
生年月日:1998年6月16日(27歳)
所属クラブ:フランクフルト(ドイツ)
2025/26リーグ戦成績:10試合3得点
日本代表通算成績:61試合11得点
ガーナ代表戦で1得点を含む大活躍を見せた堂安律は、続くボリビア代表戦でシャドーの位置に入ると見られる。
久保建英がピッチにいるとき、堂安は頻繁にポジションを入れ替えて中と外のスペースを自在に往来する。ガーナ戦は佐野海舟の質の高いポジティブ・トランジションも相まって、ポゼッションとショートカウンターの両方が機能していた。
右サイドからの組み立ては、日本の武器と言って差し支えないだろう。
特定の選手同士による組み合わせの確立、すなわちユニットの機能性を具体化することがテストマッチの目的のひとつだ。9月のアメリカ合衆国遠征ではその点が上手くいかなかった。
10月シリーズから続く先の3試合は、いずれもそこに焦点が当てられているように見える。中村敬斗と鈴木淳之介による左サイドの縦関係もポジティブな効果を生んでいる。
そのオプションをさらに増やすための試行錯誤は、W杯本番まで可能な限り続くだろう。堂安の得点力はよりゴールに近いシャドーでも驚異的だ。
ウイングバックだけでなく、その選択肢もチームとして持ちたいところだ。
ST:南野拓実
生年月日:1995年1月16日(30歳)
所属クラブ:モナコ(フランス)
2025/26リーグ戦成績:7試合2得点
日本代表通算成績:72試合26得点
10月のブラジル代表戦に続き、南野拓実は先のガーナ代表戦でもキャプテンマークを巻いた。そしてその2試合ともゴールを決めている。
ガーナ戦では、佐野海舟のパスをファーサイドで受け、相手GKとの1対1を冷静に制した。この得点により、木村和司氏に並んでA代表歴代8位タイの通算26点目に達している。
ボリビア戦は何人か選手の入れ替えが予想されるが、直近のリーグ戦で出番がなかった南野は続けてピッチに立つ可能性がある。
中村敬斗も同じく連戦に臨むと見られるが、ガーナ戦で2人のコンビから良い攻撃が生まれていた。
たとえば69分。南野のヒールパスが中村に繋がり、そのまま背番号「13」が左サイドを推進する。
相手ペナルティエリア左から放たれたシュートは惜しくも枠を捉えきれなかったが、大いに可能性を感じさせるシーンだった。
この形を確立できれば、左サイドの新たな武器になり得るだろう。ボリビアは守りを固めてくると予想され、攻撃のアイデアは大いに越したことはない。
FW:小川航基
生年月日:1997年8月8日(28歳)
所属クラブ:NEC(オランダ)
2025/26リーグ戦成績:11試合4得点
日本代表通算成績:12試合10得点
上田綺世が大いに輝いている。今季オランダ1部リーグで12試合13得点をあげる勢いは伊達ではなく、ガーナ戦でもそのクオリティを証明してみせた。
ゴールこそなかったものの、75分にベンチに下がるまでひたすら相手チームの脅威であり続けた。
データサイト『FotMob』によれば、空中戦勝率は100%。地上でも9回中7回デュエルに勝利している。堂安律や南野拓実にシュートチャンスの多くに、日本の18番が関わっていた。
そんな上田と代表ワントップの座を争っているのが、小川航基だ。プレースタイルを異にする彼は、よりボックス内に特長がある。
ボリビア戦は菅原由勢が右ウイングバックに入ると見られ、高精度のクロスに小川が合わせるシーンが期待できる。
右サイドからの攻撃は堂安律と久保建英の2人のコンビネーションが定石になりつつあるが、菅原のクロスもオプションとして確立されれば日本のストロングになる。
小川もA代表通算12試合10得点と、十分な実績をあげている。チャンスでさらに結果を残し、森保一監督の“悩みの種”となりたいところだ。


