11月の代表ウィークをもって、サッカー日本代表は2025年の活動を終了する。ひと足早く今年を振り返ってみると、森保ジャパンでは複数の選手が安定して実力を発揮し、チームの勝利に貢献してきたことが分かる。今回は、2025年における森保ジャパンの活躍度ランキング1~5位を紹介する。※データは『Transfermarkt』を参照(11月19日時点)[3/5ページ]
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3位:上田綺世(うえだ・あやせ)

【写真:Getty Images】
生年月日:1998年8月28日
所属先:フェイエノールト(オランダ)
2025年代表戦成績:6試合2得点1アシスト
サッカー日本代表には得点力があるフォワードがいない。
かつてはこのような評価が定番化していたが、今では完全に過去の話になった。
オランダ1部リーグで圧倒的な決定力を見せつけている上田綺世は、森保ジャパンでも重要な場面でゴールを連発。この男の存在なくして、同チームのアタッカー陣を語ることはできない。
過去の代表チームにも大迫勇也のような偉大なストライカーはいたものの、今の上田の決定力は群を抜いている。
所属クラブのフェイエノールトでは今季リーグ戦12試合で13得点と大爆発中であり、リーグ得点ランキングのトップに君臨。名門クラブの絶対的エースとして、文句のつけようがない結果を残している。
2025年、上田の得点力は森保ジャパンでも発揮された。
10月シリーズの南米勢2連戦、上田は10月10日のパラグアイ代表戦で1点ビハインドの後半アディショナルタイムにチームを敗戦の危機から救う同点弾を奪った。
続く10月14日にも、A代表初のブラジル代表戦勝利を手繰り寄せる決勝ゴールを決め、勝負強さを見せつけた。
ゴール以外の仕事ぶりも実に素晴らしい。
強靭なフィジカルを活かしたポストプレーや裏抜けの動きなどで攻撃の起点となれるのは上田の長所の1つであり、彼が時間と空間を作ってくれるおかげで2シャドーやボランチの選手が流れるように前線に顔を出すことができる。
27歳となり、ついに覚醒の時を迎えた上田。森保ジャパンが来年のFIFAワールドカップ(W杯)26で過去最高の成績を目指すのであれば、この世界レベルに達しようとしているストライカーの躍動が必要不可欠だ。