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フォーカス 2週間前

今年の顔は? サッカー日本代表、2025年活躍度ランキング1~5位。常に力を発揮し続けた男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images,Shinya Tanaka

 11月の代表ウィークをもって、サッカー日本代表は2025年の活動を終了する。ひと足早く今年を振り返ってみると、森保ジャパンでは複数の選手が安定して実力を発揮し、チームの勝利に貢献してきたことが分かる。今回は、2025年における森保ジャパンの活躍度ランキング1~5位を紹介する。※データは『Transfermarkt』を参照(11月19日時点)[4/5ページ]
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2位:伊東純也(いとう・じゅんや)

サッカー日本代表の伊東純也
【写真:田中伸弥】

生年月日:1993年3月9日
所属先:KRCヘンク(ベルギー)
2025年代表戦成績:6試合0得点4アシスト

 2025年の森保ジャパンを総括すると、伊東純也のチャンスメイク力に幾度となく助けられたことが思い出される。

 32歳のウインガ―は、異次元のスピードを活かした突破だけでなく、近年は高精度のクロスや相手に捕まらないポジショニングといった技術のレベルを向上させた。攻撃の様々なタスクをこなせるマルチロールプレイヤーに進化している。

 今年、伊東は森保ジャパンで6試合に出場して4アシストをマークした。

 3月20日に行われたFIFAワールドカップ26アジア最終予選(3次予選)・第7節のバーレーン代表戦では63分からピッチに立つと、久保建英の追加点をお膳立て。2−0で勝利し、8大会連続W杯出場権を獲得したチームの頼れるジョーカーとして貢献した。

 W杯アジア2次予選まで含めれば、伊東は11アシストをあげている。

 試合が手詰まりの状態になりかけた時も個人技でチャンスを生み出せてしまう伊東の“理不尽さ”は、対戦相手にとっては脅威以外の何物でもないだろう。

 ここ1年ほどの伊東は、単純な走るスピードで相手守備を引きちぎっていたこれまでとは趣が異なるプレーを披露している。

 あえて前線に突撃せずにタメを作ったり、主戦場の右サイドだけでなく中央や左サイドに流れながらボールを受けたりと、プレー選択に成熟ぶりが感じられるのだ。

 森保ジャパンにとって、2025年は伊東のプレーの引き出しの多さに救われた1年でもあった。

 ベテランの域に入ったものの、伊東にはまだまだ進化の余地があるように思える。

 来年のW杯で森保ジャパンがベスト8以上に到達するためには、間違いなくこの男の力が必要だ。

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