サッカー日本代表は11月シリーズでガーナ代表、ボリビア代表と対戦。それぞれ2-0、3-0と快勝を収め、来年に迫るFIFAワールドカップ(W杯)に向けてまた一歩前進した。そんな11月シリーズで、株を上げた選手はいるのだろうか。今回は11月の2試合で評価を高めた選手を紹介する。[3/5ページ]
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DF:谷口彰悟(たにぐち・しょうご)
生年月日:1991年7月15日(34歳)
日本代表通算成績:35試合1ゴール1アシスト
11月シリーズ成績:2試合0ゴール0アシスト
谷口彰悟の復活が、日本代表の最終ラインに絶対的な安定感をもたらした。
ベテランセンターバックは、左足アキレス腱断裂という重傷を乗り越え、10月シリーズで代表復帰を果たした。
歴史的勝利となったブラジル代表戦でピッチに立つと、今回の11月シリーズでもガーナ代表戦、ボリビア代表戦と2試合連続でフル出場した。
3バックの中央CBには、周囲との高度な連係が求められる。そんな難しいポジションで、谷口は最年長選手として豊富な経験値をいかんなく発揮した。
同選手は的確なラインコントロールとコーチングで最終ラインを一つに。ベテランならではの落ち着いたプレーが、11月シリーズの2試合連続無失点に繋がったと言えるだろう。
特にボリビア戦では、隣でプレーした瀬古歩夢の躍動が印象的だった。
10月シリーズでは不安定だった瀬古だが、谷口が背後を支えることで積極的な攻撃参加が可能となり、本来の能力を存分に発揮。谷口の存在が周囲の選手に与える影響の大きさが際立った。
今秋開催された10月・11月シリーズでは負傷者が続出した背景もあり、森保一監督は様々な組み合わせを試すことになった。
その中で、谷口の安定感と周囲を活かす力は群を抜いていたと言わざるを得ない。
熾烈なセンターバック争いは続くが、この2試合で谷口が評価を大きく高めたことは間違いないだろう。
34歳のベテランは、2大会連続ワールドカップ出場に向け、充実の時間を過ごしている。
