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フォーカス 2週間前

呼ばれるか微妙…サッカー日本代表、W杯メンバー当落線上の5人。ギリギリのラインに立っているのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

 サッカー日本代表の2025年の日程が終了した。2026 FIFAワールドカップ(W杯)出場権を獲得し、本大会行きを懸けた激しいサバイバルが始まっている。その中で、現時点で当落線上にいる選手は誰なのか。今回は5人をピックアップして紹介する。(成績は20日時点の『transfermarkt』を参照)[3/5ページ]
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MF:藤田譲瑠チマ(ふじた・じょえるちま)

藤田譲瑠チマ
【写真:Getty Images】

生年月日:2002年2月16日(23歳)
所属クラブ:ザンクトパウリ(ドイツ)
2025/26リーグ戦成績:10試合0ゴール1アシスト
日本代表通算成績:7試合0ゴール2アシスト

 2024年のパリオリンピック(五輪)でU-23サッカー日本代表の主将を務めた藤田譲瑠チマは、A代表の直近5試合で4試合に出場しているものの、当確とは言いがたい立場にある。

 藤田は広い視野と正確な長短のパスを武器に、ゲームをコントロールできるボランチで、その能力には疑いの余地はない。

 14日のガーナ代表戦でも相手のプレスを引き寄せ、空いた味方へ展開。得点には至らなかったが、持ち味のミドルシュートでも存在感を示した。

 しかし、日本代表では後半からの起用が多く、森保一監督の中での序列は高いとは言えない。ガーナ戦では好印象を残したとはいえ、これまでの代表戦ではインパクトを欠いていた。

 たとえば、9月のアメリカ合衆国代表戦では先発の機会を得たが、遠慮がちでボールタッチが少なく、攻撃のリズムを作れなかった。

 ハイプレスからのショートカウンターが主な戦術として確立された日本代表において、ボランチには即時奪回できる守備力が求められる。だが、その点では遠藤航や佐野海舟に及ばない。

 また、相手を引き込んで組み立てる役割は、シャドーもこなせる鎌田大地も担える。鎌田は自ら仕掛ける力もあるだけに、じっくり組み立てるタイプの藤田には不利な構図に映る。

 今年夏に加入したドイツ1部・ザンクトパウリではレギュラーを獲得し、成長を続けている。

 日本代表でも「自分が試合を支配する」という気概を持って臨めるようになれば、“ゲームチェンジャー”としての地位を確立できる可能性がある。

 だが現時点では、ライバルたちよりも一歩遅れている印象だ。

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