2025年内ラストとなる代表活動を連勝で締め括ったサッカー日本代表。約半年後に迫るFIFAワールドカップ(W杯)本番を控え、メンバー生き残りをかけた熾烈な争いもヒートアップしている。大舞台への切符を掴み取るのは果たして誰になるのだろうか。どこよりも早く、W杯メンバーを予想する。(成績は20日時点)[1/5ページ]
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鈴木彩艶(すずき・ざいおん)
【写真:Getty Images】
生年月日:2002年8月21日
所属クラブ:パルマ(イタリア)
日本代表通算成績:21試合14失点
森保ジャパンの絶対的守護神としてゴールマウスに立ち続ける鈴木彩艶のワールドカップ(W杯)メンバー入りは当確だろう。
190cm・100kgという恵まれた体格を武器に、ゴールキーパーとして求められるあらゆる能力を高い水準で兼ね備える。鋭い反応と広い守備範囲、相手のプレスを回避するロングキックなど、現代型のキーパーとして日本代表の最終ラインを支えてきた。
W杯アジア予選では、チームを救う神がかり的なセーブを連発。安定感と迫力に満ちたプレーは、最後の砦と呼ぶにふさわしい。
しかし、11月8日に行われたリーグ戦で左手の中指と舟状骨を複雑骨折する怪我を負った。その後、13日に手術を実施したことがパルマの公式サイトで伝えられ、今後は日本でリハビリを進めるとのことだが、復帰時期は未だ不透明な状況だ。
W杯本大会が約半年に迫る中で、チームにとっては痛恨のアクシデントが起きてしまった。
それでも、鈴木のこれまでの実績を考えれば、代表における地位が揺らぐことはないだろう。
初のベスト8、さらにはその先の景色を目指す日本にとって、彼の復帰は必要不可欠である。
大迫敬介(おおさこ・けいすけ)
【写真:田中伸弥】
生年月日:1999年7月28日
所属クラブ:サンフレッチェ広島
日本代表通算成績:11試合8失点
今シーズン、サンフレッチェ広島で抜群の安定感を見せている大迫敬介も、ワールドカップ(W杯)メンバー入りが当確と言っていい存在だろう。
日本代表では、絶対的な守護神である鈴木彩艶の控えという立場に甘んじているが、森保一監督からの信頼は揺るぎない。
ここまでリーグ戦全36試合にフル出場し、許した失点はわずか26。リーグ最小失点を誇る守備陣を最終ラインから支え、広島の堅守を象徴する存在となっている。
反射神経を活かしたシュートストップはもちろん、ビルドアップにおけるキック精度も年々向上。攻守両面でチームに安定感をもたらすゴールキーパーへと進化を遂げている。
現在、鈴木が負傷で離脱している為、大迫にとっては代表のゴールマウスを守る大きなチャンスが巡ってくる可能性がある。
クラブで発揮しているハイレベルなパフォーマンスをそのまま代表でも再現できれば、正守護神争いに風穴を開けることも十分にあり得るだろう。
早川友基(はやかわ・ともき)
【写真:田中伸弥】
生年月日:1999年3月3日
所属先:鹿島アントラーズ
日本代表通算成績:3試合0失点
リーグ首位を走る鹿島アントラーズで最後尾を任される早川友基もメンバー入りが当確と呼べる存在だろう。
今シーズンはリーグ戦全36試合に出場し、サンフレッチェ広島に次ぐリーグ2位の30失点。鹿島の優勝争いを支える要となっている。
7月に国内組中心のメンバーで臨んだ、東アジアE-1サッカー選手権2025決勝大会で代表に初選出されると、中国代表との一戦でデビュー。2-0の完封勝利に大きく貢献し、森保一監督から確かな信頼を勝ち取った。
また、11月のガーナ代表、ボリビア代表との2連戦では、鈴木彩艶と大迫敬介が不在の中でいずれもスタメン出場し、クリーンシートを達成するなど、着実に代表での存在感を高めている。
安定したセービングと正確なポジショニング、そして落ち着いたビルドアップ対応など、総合力の高さが光る。
派手さはないが、確実性のあるプレーでチームに安心感をもたらすタイプだ。
よほどのアクシデントがない限り、メンバー入りの可能性は極めて高いと言えるだろう。