2025年内ラストとなる代表活動を連勝で締め括ったサッカー日本代表。約半年後に迫るFIFAワールドカップ(W杯)本番を控え、メンバー生き残りをかけた熾烈な争いもヒートアップしている。大舞台への切符を掴み取るのは果たして誰になるのだろうか。どこよりも早く、W杯メンバーを予想する。(成績は20日時点)[4/5ページ]
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望月ヘンリー海輝(もちづき・へんりーひろき)

【写真:田中伸弥】
生年月日:2001年9月20日
所属クラブ:FC町田ゼルビア
日本代表通算成績:5試合1得点0アシスト
望月ヘンリー海輝は、2024年8月に日本代表に初招集されて以降、継続して代表メンバーに名を連ねており、森保一監督からの評価は高いと見られる。
望月の最大の武器は、なんといってもその高さだ。192cmの長身を活かした空中戦の強さは際立っており、ウイングバックで相手のサイドプレーヤーと正対した際にも優位性を発揮しやすい。
ロングボールの収まりや攻撃の起点づくり、さらにはセットプレーでのターゲットとしても機能できる点は、他の選手にはない明確なアドバンテージだ。
また、ワールドカップ(W杯)では対戦相手によって試合の様相が大きく変わる。
押し込まれる展開、ロングボールを多用するチーム、あるいは試合終盤に高さで勝負を仕掛けたい局面など、ピンポイントの戦略的起用に応えられる選手が1人控えていることは、チームにとって大きな武器となる。
日本代表の戦いにオプションをもたらす望月は、まさにその枠に当てはまる選手と言えるだろう。
堂安律(どうあん・りつ)
【写真:Getty Images】
生年月日:1998年6月16日
所属クラブ:フランクフルト(ドイツ)
日本代表通算成績:62試合11得点9アシスト
日本代表の10番を背負う堂安律のワールドカップ(W杯)メンバー入りは、間違いないだろう。
森保ジャパンの立ち上げ期から現在に至るまで、堂安は中心選手としてチームを牽引してきた。
現在は主にウイングバックとして起用され、持ち前の攻撃センスを発揮するだけでなく、献身的な守備でもチームに大きく貢献している。
先日のブラジル代表戦では、劣勢に立たされた前半から精力的に守備で奔走してピッチ上で存在感を示すだけでなく、ロッカールームでも率先して声をかけ、チームを鼓舞する姿を見せた。
今や堂安は、精神的支柱としても不可欠なリーダーである。
さらに、前回大会では大一番で勝負強さを発揮し、歴史的瞬間を演出した経験もある。
高い創造力と状況判断力を駆使し、攻撃の起点としてチームを牽引する堂安のプレーは、本大会でも重要な役割を果たすことが期待される。
伊東純也(いとう・じゅんや)

【写真:田中伸弥】
生年月日:1993年3月9日
所属クラブ:KRCヘンク(ベルギー)
日本代表通算成績:66試合14ゴール27アシスト
ワールドカップ(W杯)本大会では、強豪国との対戦が必至だ。
そんな中で、現在の日本代表において圧倒的な個の力を持つ伊東純也の存在は、チームにとって欠かせないものとなっている。
伊東は類まれなスピードを武器に相手ディフェンスを切り裂き、正確無比なクロスでチャンスを演出する。
彼のプレーは日本代表の攻撃戦術の核の一つであり、相手にとって脅威となる存在だ。
10月に行われたブラジル代表との一戦では、後半から途中出場すると、瞬く間に相手ディフェンスを翻弄し、2アシストを記録。歴史的勝利の立役者としてチームに大きく貢献した。
このように、試合に出ればほぼ必ず結果を残すアタッカーの存在は、森保一監督にとっても非常に心強いだろう。
前回大会に続き、今大会でも強豪国撃破を目指す日本代表にとって、伊東の存在は不可欠だ。
スピードと精度、そして勝負強さを兼ね備えた彼のプレーは、チームの攻撃に決定的な力をもたらすことが期待されている。