2025年内ラストとなる代表活動を連勝で締め括ったサッカー日本代表。約半年後に迫るFIFAワールドカップ（W杯）本番を控え、メンバー生き残りをかけた熾烈な争いもヒートアップしている。大舞台への切符を掴み取るのは果たして誰になるのだろうか。どこよりも早く、W杯メンバーを予想する。（成績は20日時点）［5/5ページ］
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三笘薫（みとま・かおる）

生年月日：1997年5月20日
所属クラブ：ブライトン（イングランド）
日本代表通算成績：29試合8得点8アシスト

　怪我の影響で、直近の代表招集が見送られている三笘薫だが、本大会のメンバー入りは確実と見て良いだろう。

　プレミアリーグで4シーズン目を迎える三笘は、今季ここまで6試合の出場にとどまっている。

　また、9月に行われたアメリカ遠征では、メキシコ代表戦に先発出場、アメリカ合衆国代表戦では途中出場したものの、プレーに精彩を欠いた。

　特に、三笘が得意とする1対1の仕掛けはほとんど見られず、コンディション面の影響が懸念されている状況だ。

　
　それでも、コンディションさえ万全であれば、世界最高峰の舞台であるプレミアリーグでも屈指のアタッカーであることに変わりはない。

　卓越したスピードとドリブル突破、そして局面を打開する力は、チームにとって大きな武器となる。

　W杯本番に向けては、万全の状態で臨むことが何より重要だ。

　三笘の持ち味である突破力と創造力が存分に発揮されれば、日本代表の攻撃力はさらに厚みを増すことになるだろう。

中村敬斗（なかむら・けいと）

生年月日：2000年7月28日
所属クラブ：スタッド・ランス（フランス）
日本代表通算成績：20試合10得点2アシスト

　今夏、所属するスタッド・ランスとの移籍騒動に揺れ、パフォーマンス低下が懸念された中村敬斗だが、本大会へのメンバー入りには支障がないと見られる。

　昨シーズン、ランスはまさかの降格に見舞われ、中村は移籍を志願したことで約2か月間チームを離脱。しかし、移籍は実現せず結果的に残留となった。

　この一連の状況が影響し、9月のアメリカ遠征ではメンバー外となり、周囲には心配の声が上がった。

　それでも、先月の代表活動で復帰を果たすと、怪我で代表招集を見送られた三笘薫に代わり、パラグアイ代表戦とブラジル代表戦の2試合で左ウイングバックとしてスタメン出場を果たした。

　ブラジル代表戦では、伊東純也のクロスを冷静にボレーで流し込み、貴重な同点ゴールを挙げるなど、存在価値を印象付けている。

　また、11月のボリビア代表との試合でも、途中出場ながら1ゴール1アシストの活躍で鮮烈なインパクトを残した。

　勝負どころでの決定力を兼ね備える中村は、チームにとって貴重な攻撃の切り札の一人だ。

　本大会でもその能力が存分に発揮され、日本代表の攻撃を支える活躍が期待される。

長友佑都（ながとも・ゆうと）

生年月日：1986年9月12日
所属クラブ：FC東京
日本代表通算成績：144試合4得点28アシスト

　長友佑都は、前人未到の5大会連続となるワールドカップ（W杯）出場に向け、気合い十分だ。

　前回のW杯以降、日本代表として出場したのは、今年7月に行われた東アジアE-1サッカー選手権2025決勝大会の中国代表戦と、9月のアメリカ遠征でのアメリカ合衆国代表戦のわずか2試合にとどまっている。

　森保一監督が純粋な戦力として計算しているとは言い難い面もあるが、それでも長友が代表メンバーに名を連ね続ける理由は確実に存在する。

　現在の日本代表は各ポジションにスペシャリストが揃い、類い稀な能力を持つ選手であっても代表入りが簡単ではない状況だ。そのため、長友の招集について賛否が分かれるのも事実である。

　しかし、酸いも甘いも経験し、W杯の舞台を知り尽くす長友がメンバー入りする意義は大きい。

　若手選手への精神的支柱としての存在感、国際大会での経験値。これらは数値や成績だけでは測れない価値であり、招集の可能性は依然として高いと見られる。

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【了】