2025年内ラストとなる代表活動を連勝で締め括ったサッカー日本代表。約半年後に迫るFIFAワールドカップ(W杯)本番を控え、メンバー生き残りをかけた熾烈な争いもヒートアップしている。大舞台への切符を掴み取るのは果たして誰になるのだろうか。どこよりも早く、W杯メンバーを予想する。(成績は20日時点)[1/6ページ]
——————————
遠藤航(えんどう・わたる)

【写真:田中伸弥】
生年月日:1993年2月9日
所属クラブ:リヴァプール(イングランド)
日本代表通算成績:72試合4得点4アシスト
現在、日本代表のキャプテンを務める遠藤航は、チームをまとめる大黒柱として3大会連続でのワールドカップ(W杯)出場が濃厚だ。
しかし、所属するリヴァプールでは、今季公式戦わずか7試合の出場にとどまっており、十分なプレータイムを確保できていないことが懸念される。
ワールドクラスの選手が揃うチームで質の高い練習を積んでいるとはいえ、実戦感覚から遠ざかっていることは、緊張感の高いW杯本大会でのパフォーマンスに影響を及ぼす可能性がある。
先月の代表活動では、怪我により不参加となったこともあり、コンディション面の不安は拭いきれない。
だが、遠藤は高い戦術理解度を持つ選手であり、本大会に向けてどれだけ状態を上げて臨むかが、チームの中盤の安定と守備の強度に直結するだろう。
W杯の舞台で、日本代表の舵を取る存在として、遠藤の調整力とリーダーシップに期待したい。
守田英正(もりた・ひでまさ)

【写真:Getty Images】
生年月日:1995年5月10日
所属クラブ:スポルティングCP(ポルトガル)
日本代表通算成績:40試合6得点4アシスト
今年3月の代表活動を最後に招集が見送られている守田英正だが、本大会へのメンバー入りはほぼ確実と見られている。
日本代表がワールドカップ(W杯)出場を決めた3月のバーレーン代表戦後、怪我の影響で途中離脱。それ以降、代表のピッチには立っていないものの、所属するスポルティングでは徐々に出場時間を伸ばし、回復の兆しを見せている。
森保一監督は、11月の代表メンバー発表会見で「(守田のプレーを)毎試合チェックはしています」と語り、招集外はコンディション面での判断によるものと説明。本大会までに状態が整えば、再びチームの中核として計算される可能性が高い。
守田の不在時には多くの選手がボランチのポジションでテストされ、熾烈な競争が続いている。
しかし、守田が万全の状態で復帰すれば即スタメン奪還も十分にあり得るだろう。
本大会でも、攻守のつなぎ役として日本代表の中盤を支えるキープレーヤーとしての活躍が期待される。
佐野海舟(さの・かいしゅう)

【写真:Getty Images】
生年月日:2000年12月30日
所属クラブ:マインツ(ドイツ)
日本代表通算成績:11試合0得点2アシスト
昨シーズン、マインツへ移籍した佐野海舟は、加入直後から不動のレギュラーとしてチームを支えてきた。
日本代表でもその存在感は日に日に強まり、激戦区であるボランチの一枠を手中に収めつつある。
Jリーグ時代から光っていたボール奪取能力や、ピッチを縦横無尽に駆け回る圧倒的な運動量は、ブンデスリーガでの経験を経て一段と凄みを増した印象だ。
試合の局面ごとに最適なポジショニングを取り、危険の芽を早い段階で摘み取る判断力もさらに向上している。
森保ジャパンで長らく中盤を支えてきた守田英正が、コンディション不良で代表から離れている間、佐野は隙のないパフォーマンスを積み重ね、確実に評価を引き上げてきた。
もはや代役という枠を完全に超え、主力として計算できる存在へと成長したと言える。
このハイレベルなパフォーマンスを維持できれば、来たるワールドカップ(W杯)本大会でスタメンに名を連ねる可能性も十分にある。そんな期待を抱かせる選手だ。