2025年内ラストとなる代表活動を連勝で締め括ったサッカー日本代表。約半年後に迫るFIFAワールドカップ(W杯)本番を控え、メンバー生き残りをかけた熾烈な争いもヒートアップしている。大舞台への切符を掴み取るのは果たして誰になるのだろうか。どこよりも早く、W杯メンバーを予想する。(成績は20日時点)[3/6ページ]
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鎌田大地(かまだ・だいち)

【写真:田中伸弥】
生年月日:1996年8月5日
所属クラブ:クリスタル・パレス(イングランド)
日本代表通算成績:47試合12得点5アシスト
日本代表の“心臓”として中盤を支える鎌田大地のメンバー入りは、当確と見ていいだろう。
森保ジャパンにおいて鎌田は、唯一無二の存在としてチームのリズムを操り、攻守の要となっている。
代表では主にボランチ、あるいは2シャドーの一角で起用されているが、どちらのポジションでも高いクオリティを発揮し、局面を一気に変える存在感を放つ。
先月、歴史的勝利を収めたブラジル代表戦では、世界屈指の強度を誇る相手に対し、一切怯むことなくボールを受け、堂々とゲームを支配。随所に冷静な判断と気の利いたポジショニングを見せ、ブラジル代表を混乱に陥れた。
さらに鎌田の価値は、技術や戦術理解度の高さだけにとどまらない。
大舞台でもまったく動じない強靭なメンタリティと、ヨーロッパの強豪クラブで積み重ねてきた豊富な経験は、何が起こってもおかしくないワールドカップ(W杯の舞台でこそ真価を発揮するだろう。
中盤を掌握するキーマンとしての活躍が期待される。
南野拓実(みなみの・たくみ)
【写真:Getty Images】
生年月日:1995年1月16日
所属クラブ:モナコ(フランス)
日本代表通算成績:73試合26得点11アシスト
堂安律とともに森保ジャパン発足時からチームを支えてきた南野拓実も、順当にメンバー入りを果たすと見られている。
2シャドーの一角として攻撃を牽引する南野は、森保ジャパンにおける最多得点となる26ゴールを記録。チャンスを確実に仕留める決定力と、狭いエリアで違いを生み出すプレーは、ワールドカップ(W杯)でも重要な武器となる。
また、南野の今大会への思いは、並々ならぬものがある。
前回大会のクロアチア代表戦では、PK戦の1番手を務めながら失敗し、日本が悲願のベスト8に届かなかった悔しさを、誰よりも味わった選手だ。
その苦い記憶を胸に再びW杯の舞台に立つことは、本人にとっても大きなリベンジの機会となるだろう。
南野がどれだけ持ち味を発揮できるか。その出来が日本の命運を握ると言っても過言ではない。